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ななつぼしin九州の旅 |
03月13日 (木) |
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ななつぼしin九州の旅
先日、縁あって「ななつぼしin九州」のトレイン・クルージングをしてきた。いろいろとプレミアムな素敵な旅であった。
博多駅に特設されたラウンジで迎えられ、専用ルートを通って「ななつぼし列車」に乗り込む
発車駅、各停車駅では、わざわざ入場券を買って列車をカメラに収める人も多く、線路のわきでは列車が通ればみんな手を振ってくれる。九州が燃えている。九州全土が迎えてくれている感じ。
最初の食事、昼食はお鮨だった。にぎりずしが盛られてくるのかと思いきや、車内で握り、丁寧にもてなしてくれる。この食事をはじめとして、ディナー、朝食、お弁当、すべての食事が、目を楽しませてくれて、最高においしい。訪れる土地の最高の食材で、一流の鮨屋、料亭が提供してくれる、「ななつぼし」特製も多いように思えた。
列車は見るべき風景のある時は速度を落とし、カメラを向けることもできる。
最後尾のラウンジではお茶をしながら全面一枚ガラスの窓から、まっすぐに伸びる線路、列車が通った後の踏切の様子、変わりゆく風景が楽しめる。
部屋では、気持ちよく景色が楽しめるように、窓の位置が考えられているから、ソファでもベッドでも快適な時間が過ごせる。窓は簾、障子、木戸、カーテンと、光を好きなように調節できる。
夜もバータイムを楽しみ、窓に夜空を覗きながら眠りにつく。新幹線のレールに慣れた今では、「ガタガタゴットン、ガタガタゴットン」という音は懐かしく思えた。
列車の走る宮崎、鹿児島は神話の舞台だ。宮崎神宮、青島神社、そして鹿児島神宮。
それぞれのところでパンフレットをもらい、木花之佐久琵売(このはなさくやひめ)、火照命(ほでりのみこと)、火遠理命(ほおりのみこと)、塩椎神(しおつちのかみ)、豊玉琵売(とよたまひめ)などの名をみて、私の頭は何年か前の「わたつみのいろこのみや」のテーマ活動の世界にあった。
鹿児島神宮で、歓迎を受け、無形民俗文化財である「鈴かけ馬おどり」を見たとき、「そうだった。そうだった」と思い出し、うれしくなった。その踊りは、ほおりが、ほでりを溺れさせたとき、参った、参ったと隼人舞を舞った、その舞であった。当時、私なりに、いろいろ調べたが、まあ、まあ正しかったかな、という感じがした。ステップが全く同じだった。
列車の中は遊び心がいっぱい。ラウンジの前から、ずっと7号車まで、各所に素敵な絵や工夫、凝ったデザインの作品が並ぶ。「ボタン」が飾ってあったり(ボタンは左右、上下をつなぐものであるから)描かれた柿が一個、次は二個、三個と増えて行ったり、マスコットとなる犬の飾り「ななちゃん」は、尻尾を列車の外に出しているように作られていたり、
壁の上に目をやると、かえるが飛びついていたり。「迎える」くんと「帰る」くんだという。
3日目の朝、天空の森として開発された霧島連山を一望できる丘陵地で参加者全員で記念植樹をした。我々が植えたのは、セレモニーだけで、この後適所に植え替えられ、果樹園となるまで育てられるだろう。
阿蘇駅に着くとホームに、ななつぼし専用のレストランができている。そこで、朝どりの野菜たっぷりの朝食をとるのだ。そのレストランの前の小路には今はまだかわいい苗木が植わっていた。これもデザイナーの遠大な夢で、10年後には、森ができているだろう。
列車の中の緩やかな時間の流れを十分に楽しみ、訪れた土地に悠久の時の流れを感じつつ、未来への夢をつなぐ旅であった。
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