今年は例年より寒いように思われる。それでも節分が過ぎると毎年のように雛人形を飾って春を待つというか、訪れてくれる人びとと人形の前で話し、笑い、時には食べるのが楽しみである。
大きい七段飾りとかいうのではなく、小さい大人の私用の木目込みの17人のひな人形やたち雛や変わりびな、それにたくさんの木目込み人形が周囲をにぎやかにしてくれる。
毎年私の布の細工物、貝などきれいで捨てがたいもので作るアイデア物が加わることになっている。3月中、元ラボルームはひな祭りである。
今年は折り紙雛を地域の女性の活動グループに招かれて、教えることになった。折り紙は手元の仕事なので20人ほどの人に教えるのは大変であった。8センチ四方の折り紙が適当だと思うのだが小さくて難しいので、15センチの大きい紙で、殿と姫だけを教えて3時間半かかった。
何年間もラボで海外に送り出すラボっ子たちにおみやげに折っていた。そのころから考えると何千組折って来ただろう。この日は一日折り紙先生だった。
「これはなかなか込み入った折り紙で上着、中着、下着、袴、頭の黒、顔の白の6枚を使っておる。
6枚一緒に4本の折筋をつける。えりあき、身頃と袖に切り込みを入れる。
白と黒の紙で顔、頭を作る。頭をえりあきにくぐらせると体ができる。
それに袴、下着と順に着せていく。」
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