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物語をいつも側に・・・根っこ育て |
10月12日 (土) |
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ラボっ子は秋でなくとも、一年中物語のある生活を送っています。
物語が英語と一緒に流れるからこそ、英語の学習になるばかりか、日本語の物語をしっかり聴くことにもなります。一石二鳥。
昨日は、娘の小学校の親子ふれあい学習でした。
小2は、親子で物語を聴くのです。岐阜で活動されている「実践童話の会」の方がお見えになり、二つの物語を力強く語ってくださいました。
教員時代も物語を大切にし、定年後は物語を語る活動を続け5年になるというおじいちゃんです。
ストーリーテラーというよりは、どこか落語の噺家のような雰囲気があり、楽しい時間を過ごせました。
子どもたちがクラスごとに縦に一列ずつ並んで座って、親はその横に座るのですが、後半だんだん娘は私にくっついてきて、最後はお膝の上で聴いていました。いい時間でした。
さて、題名を言わず語りが始まるので、どういう物語なのだろう・・・?結末はどうなるのだろう・・・?とワクワクしました。二つとも私が初めてであった昔話でした。
ひとつめのお話が終わったとき、ちょっと休憩を兼ねてクイズがありました。
そのクイズの答えは、「かぐやひめ」「おむすびころころ」「一寸法師」。もちろん娘は大きく手を上げてました。3つともご存知、ラボライブラリに収録されているものがたりですよね♪
「あ~、ラボやっててよかった~~♡」と思える瞬間♪
さて、後半、子どもたちが教室に帰ってからは、親向けのお話がありました。
その語りをされた早崎先生は大垣市の方ですが、訪問相談員という子どものことでちょっと気になるという母親の相談を聞くこともされているそうです。
その中でこういうお話がありました。
入学前の年長さんの男の子。
テレビやゲームが好き。
月に一度送られてくる通信教育のお勉強(多分チャレンジでしょうね)をさせていて、それは出来る。
知能検査(IQ)もごく普通の子の数字。
見たところ特に異常はない。
でも問題がある。
幼稚園で折り紙をみんなでしている。
まずは△に折る。・・・出来る。
次にもう一度△に折る。・・・出来る。多少のずれはあるが出来る。当然周りのみんなも出来る。
次は折ったその△の紙をいったん広げて、角を中心に合わせて△を四つ折る。
できない・・・。「先生やって!」と持ってくる。「はいはい。」と園の先生はやる。
だんだん複雑になると、さらに出来ない「先生やって!」が続く。
まあ、こんな感じなんだそうです。
優しい方向から見ると、「そのうち出来るようになるよ」「やって!と自分で言えてエライじゃん」
そうやって見守ることもできます。が、「見守ること」と「見過ごすこと」は違いますね。そのお母さんはとりあえず見過ごさずに良かったですね。
その男の子は、物語を読んでもらった経験がなかったそうです。
早崎先生は、数回「自分は物語をやっているので、その方向からの見方ですが・・・」と謙虚に言われましたが、私もそうだと思いました。(もちろん私もラボをやってるので、ラボ的味方ではありますが・・・)
早崎先生の結論。
・絵本の読み聞かせをするとどこかへ行ってしまいできない→テレビ、ビデオ、ゲームを与えられているので、そっちの方が楽だと子どもは認識し、絵本に集中できない。(絵本を聴くことより、テレビの方が楽に見れますね)
・絵本を読み聞かせしてもらった経験がないと、昔話を「聴く」という絵がないものは、さらに想像力を必要とし、聴けない。
・文と文の間を読むことをする経験がないと、空気が読めない(KY)。日本人は本来”空気を読む”のが得意であり、KYはばかにされる。最近の子は読み取れない子が増えている。
・メールの影響もある。対人だと表情を読めるが、メールは文字しか読めない。なのでそういう部分が育たない。
まあ、いつもラボで言ってることですネ♪
物語に親しむ。話に耳を傾ける。メディアを可能な範囲で遠ざける。
想像力は何より大事。
昨日の親子ふれあい学習後、何人の子どもたちが絵本を読んでもらったり、物語を聴きながら眠ったかなあ?
「そうだ、そうだ~!!」と納得することは、ほとんどの人はおそらくできたでしょう。でも、部屋を出た瞬間、その言葉は飛んでしまうことが多いのが人間です。
実行しないとね。
聞いたら実行する。
とりあえず昨日から「ナルニア」を少し休憩し、「一寸法師」「なよたけのかぐやひめ」「おむすびころころ」のライブラリを流すことにしました。
今まで流したことはあっても、やはり子どもの意識も違うようです。
「一寸法師」は、静かな語りで、日本語もかなり難しいようでナナの耳を素通りしていたようですが、今朝は歯磨きしている時おもむろに「誰が痛いって言ったの・・・?」と聞いて来ました。
「鬼だよ」
「あ・・・そっか」
ラボのおかげで、学校の行事が2倍美味しい時間になりました。
ぐんぐん伸びろ~、想像力♪♪
読書の秋。たくさん読み聞かせしましょう♪
そういう私は、この秋は久々にマンガの秋ですっ。ははっ。
なんだか急にマンガが読みたくなって図書館からせっせと借りてきています。図書館にあるマンガなので真面目なものが多いです。今は不思議系和ものにハマってしまい少々中毒気味ですが、楽しいわっ。
つい最近マンガと平行して読んだ「まんがをもっと読みなさい(養老孟子・著)」にはマンガのススメが書いてありました。
「マンガはルビのある漢字を読むのと同じだ。」
つまり、漢字にルビがふってあるのに慣れている日本人は、絵に吹き出しの字が付いていたり、表情に擬態語が付いているマンガを読める。
しかし、文字にルビがない外国人には少々難しいのだとか。
日本のマンガが海外で大人気と言われますが、それは人数的にはごくごく一部の人のようです。
また、マンガは、日本語に合わせ右上から左下へ行く流れとなっている。
なので横書き、左から右へのお国の方には、そういうところもかなり難しいようです。
そう思うと、外国からの留学生で、「日本のマンガを読むのが好き」「マンガを読んで日本語を覚えた」と言う人は、(テレビや映画の映像はまた別でしょうが)、日本語のマンガを読むことができる言語能力、センスが元々あったor育った、勉強が好き、知識欲が旺盛だったのかも。
で、とても難しいと言われる「日本語」を習得できたのかもしれないですね。
で、養老氏は、マンガの吹き出しにルビがついている漢字が入ったものを読み、絵も読む。それができる日本人の脳はすばらしいと書いていました。
外国人が使わない(伸ばさない)脳を育てている。という考えです。
なるほど。
小学校高学年のママが、「最近、子どもがマンガばかり読んで・・・(-_-)。でも、周りはゲームとテレビが当たり前だから、それよりはまあいいかと思って・・」とおっしゃってましたが、そうですね。
何を与えるかですね。小学生がエロエロ要素が入ったマンガはまだちょっと困ります。
そういう角度で見ると、ゲームもまた違う脳を育てているのでしょうか・・・?育てていても、失うものも多いかもしれませんね。
子どもはゆっくり育てましょう。
心配しなくても大人の世界に入っていきます。そういうものに惹かれます。
おっぱいを飲んで目と目を合わし、肌のふれ愛が必要な時代。(おはなし)
自然な食べ物で満足する子ども時代。(絵本・物語)
ご褒美のお菓子が嬉しい、ちょっと大きくなった頃。(マンガ)
一生なくても困らないけど、与えるなら決まった年齢でOKが出るお酒のようなもの。(テレビ・ビデオ・DVDなど)
すぐに反応は表れずじわじわと浸透し、害が多くなるべく取らない方がいいけど、なんだか魅惑される添加物・農薬満載のものや喫煙。(ゲーム)
まあ、こんな感じでしょうか。
親が教えなくても、周りから教えてもらって、自然と魅惑されるもの・・・。なるべく遅くいきましょう。
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