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草の名前 |
09月18日 (水) |
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親しくしている人が入院してこの夏を病院で過ごしていた。名前を「たかさぶろう・さん」という。田畑をたくさん持つ農家のご主人で、私の家の近くにも畑があり、いつも野菜を届けてくれる、ありがたい人だ。長年、ひざの痛みに悩まされ、ついに今年、手術をされたのだ。
病院に入る前日くらいに、収穫のすんだ畑を耕運機でおこし整備していかれた。けれども夏の草の勢いはすごく、一週間もすれば、一面が緑色になり、間もなく20センチ、30センチに伸びてしまう。
奥さんが私に話した。「孫がね、図鑑を見て、おじいちゃんの名前の‘たかさぶろう’という草があるよ、といったの。だから、おじいちゃんがいないと、‘たかさぶろう’がはびこっているわ、と笑ったのよ。」
「へえ・・・。面白い名前の草があるものね。」と思った私だが、うちの庭を見るとその草があるは、あるは。「これだ。これだ。」と「たかさぶろう・さん」を何本も見つけた。辞典を引くと、きちんと、「たかさぶろう・・・きくかの一年草。畦道などに生え、葉や茎に毛があって、ざらつく。夏、中央が淡緑色で、周囲が白い花をつける。」とある。
春から夏、私は庭の草との葛藤が続く。草の名前はほとんど知らないが、花をつける草はかわいい。ドクダミや庭ぜきしょうなど、残しておきたくなる。つくしがすんですぎなになるころから、草取りがつらくなる。かわいくてもとらないと、とんでもない結果となる。今も、庭や花壇にはびこっているかやつりぐさや、かたばみ、その他ありふれた名を知らない草たちを早く退散させないといけない状態にある。
「たかさぶろう・さん」のように楽しさを感じられるように、もっと草の名前を憶えて、仲良くなったり、退散してもらったり、私の花壇も菜園もいい状態に保ちたいものである。
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