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スサノオ |
04月03日 (土) |
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今、大阪の宝塚歌劇では、雪組公演の最中。しかも1914年が初公演だから今年は90周年だという。その公演の初日に私は宝塚に出かけた。今頃なぜ宝塚?ーーーそれは今年90期生として宝塚音楽学校を卒業した50名の初舞台でもある。しかも、いい成績で卒業できたこの中の一人、「響れおな」(ひびきれおな)が、わがパーティのラボっ子だったから。 考えてもドキドキする舞台であった。
そして演目はスサノオ。勿論、このスサノオは、宝塚の歌劇として演出者がそれなりの考えとテーマを持って脚色、演出されているから、宝塚らしく華やかでもあるが、なかなか見ごたえのある舞台だった。
そして、私の目は、何といっても、わが子、響れおな、を追っていた。50人のスターのたまごたちは、全員「民」の男性、女性の役である。彼女らにせりふなど、まだあるはずがない。トップ・スターや先輩たちの演じる役の下で、懸命に振る舞い、コーラスで盛り上げる。
そんな姿が、私の中で、ふと、彼女の小学校のときの姿とダブってきた。100名余りでのテーマ活動は、迫力があって楽しかった。(大勢の中では、すべての子の親が満足してくれるように、すべての子にせりふがあるわけがない。テーマ活動の中では、すべての子が物語をこころで語っていると、私は信じていた。)小さい子達は、木になったり、風になったりを、十分に楽しみ、物語を体で受け止めていた。そうして大きい子の態度、語り、英語を、うまいなあ、と思ったり、あこがれたりする。
うちに帰って、彼女の言葉が残ってないかと、文集を調べてみた。
[西遊記」のテーマ活動で。---[そんごくうのTくん、すごくじょうずで、すてきでした。わたしはT君に、聞きました。「はずかしくなかった?」 T君は、「はずかしかったよ。でも一生けんめいやってたら、たのしくなったよ。」といいました。わたしは、わたしなりにうまくできたと思います。](小3)
高校生に憧れていた小学生は今、スターと共にいるこの舞台で自分の未来に夢を描いている。応援しているよ!響れおな!
ラボのスサノオは、中学生、高校生に特に人気があった。彼らには、とても魅力的な英雄神なのだろう。自分を抑えることができない暴力性は少年、自分たちに重なる。空の神に追われ、地上に降りたスサノオは、ヤマタノオロチを退治して、クシイナダと結婚する。ということは物語の中で自分も一緒に青年に成長する。誰もが気持ちよく語った物語だった。
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