|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
「夏の思い出」ゆうすけ |
09月09日 (日) |
|
こんにちは!はじめまして、ゆりかもめ.comには初めて書き込むような気がします。
京王多摩地区山崎パーティ大学3年のゆうすけです。
よく、いろんな動物に似ていると言われます。思えば犬を飼い始めた小学生の頃から言われ続けていました。
さて、夏の思い出ということで。今までの人生で幾度の夏がありましたが、実は振り返ると、部活・ラボキャンプ・受験勉強・家族旅行・ホームステイ、くらいしかない、平凡な夏を送ってきたような気がします。平和なもんです。
ただ、そんな中、一番心に残っている夏は、3年前、うちの愛犬が天国に召された夏のことでした。少し語ろうと思います。
1998年、僕の家には犬が2匹来ました。名前はピーターとクッキー。ピーターは茶色で、クッキーは黒いパンダみたいな顔の、シェットランドシープドッグという犬種の犬です。
彼らはすくすくと育ちました。時には旅行に一緒に行って、車の中でいつも吐いてしまったり、ドッグランにいっても他の犬と走ることなく座ってしまうような犬でしたが、基本的に家では静かで、人間にとってはよい犬だったように思います。
そんな彼らも歳をとり、2009年、彼らは11歳になりました。
この年の4月頃から、クッキーは本格的に具合が悪くなり、病院通いが続きます。
ちょうどこのころ、ぼくはなぜか毎日家にいたので、母と協力して、ごはんをあげたり、自力でトイレができないのでおむつをかえてあげたり、寝たきりになってからは薬を注射器で口に入れてあげたりもしました。
そして迎えた夏。
何度か危ない状況から、ピーターや近所の犬の血を輸血して立ち直ってきた、心臓だけは強かったクッキーも、去る8月28日に、とうとう天国に旅立っていきました。
そのころぼくは外で焼肉を食べていました。でも、出かける前にいってくるねと言えたので悔いはなく、むしろよくここまで頑張ったね、という気持ちで、動かなくなったクッキーとむかいあうことができました。
その後、クッキーは2日間ほど家にいたのち、火葬場で焼かれ骨壺に入り、実はまだうちの棚の中にいます。8月28日になると、その棚の前に水を置いてあげ、生前好きだったいもや桃やアイスの棒をお供えしてあげます。
3年も経つ今では、家族も忘れているようにみえますが、きっとみんな覚えているんだと思います。それくらい、クッキーはみんなに愛されています。
今までにも親族などの死にも何度か直面していたものの、これだけ近くにいた存在が明日からいない、というのは本当に受け入れがたいことです。僕はこの時初めて、大切なものを失うことがどれだけ悲しいことかを知りました。正直泣きました。
でも、それを乗り越える事や、いなくなってしまったものたちのことを思い出すことも、人間として成長するうえで必要なことのような気がします。
だから、クッキーは僕に身をもって「死」を教えてくれたのだと思っています。
クッキー、どうもありがとう。
軽々しく死を語るつもりはなかったのですが、不快な気分にさせていたらごめんなさい。
でも、僕の心にたしかに残る「夏の思い出」は、楽しかった夏や充実した夏と同じくらい大切なものでした。
夏って、楽しいとかうれしいとか悲しいとかさみしいとか、様々な想いが一瞬にしてきらめいて消えていく感じがします。なんだか花火みたいに。
夏と花火の組み合わせを考えた人は、なかなか粋なことをしたもんだなあ。
では、これにて失礼します。
読んでくれてありがとうございました。
ゆうすけ
|
|
Re:「夏の思い出」ゆうすけ(09月09日)
|
返事を書く |
|
ぎゃんさん (2012年10月10日 02時31分)
泣いたー。
クッキーが天国からゆーすけのことを見守っていることでしょう(/_;)
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|