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おじいちゃんと牛 |
02月08日 (水) |
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隣に住むおじいちゃん(主人の父)は乳牛を飼っている。84歳。腰は90度に曲がっている。牛の世話は朝晩の搾乳からはじまり乾燥草を作ったり堆肥をはこんだりと重労働だ。「おれが牛を飼っているんじゃなくておれが牛に生かされている」といつも言っている。牛がいるからこそ気持ちも体もしゃんとして84歳とは思えないほどの労働をしている。
ところがこの1,2ヶ月で3頭いた牛が1頭になってしまった。子牛を生んだ後立てなくなった牛が2頭。大きな動物は立てなくなるのは致命傷である。獣医さんも一生懸命やってくれたがどうしても立てない。その牛たちは農協のトラックにワイヤーでつながれ引きづるように乗せられ出荷されていった。私も見ていてせつなかったが、おじいちゃんはなおさらだろう。ペットとして飼うのではなく家畜として飼う。かわいい、かわいそう、だけではすまされないことがいっぱいつまっている。でもおじいちゃんは牛が大好きだ。「そろそろ牛飼いはやめたら」と周りはいうが「牛飼いやめたら何もすることがない」といい続けている。でもさすがに1頭だけになりあまり元気がない。
1頭だけだと牛乳の量が少なすぎて出荷できない。子牛が1頭いるので牛乳をのむがそれでもかなりの量あまってしまう。絞りたての新鮮な牛乳が毎日10リットルくらい余ってしまう。そこでだ・・
ご近所や知り合いに絞りたての牛乳を私が配ることにした。濃いけどさらっとしていてのみやすい。沸かすと分厚い膜ができる。その膜が濃厚でおいしい。高級アイスクリームって感じ。
牛乳寒天にしてラボっ子にも食べてもらおう。
というわけで朝から大量の牛乳を沸かしたり寒天にしたりプチ忙しいのだ。にわか牛乳屋さんだ。
おじいちゃんが納得して牛飼いを全うできるまでちょっとお手伝いをしていこう。
今なら新鮮しぼりたて牛乳がのめますよ。八ヶ岳もとてもきれいです。近くに温泉もあります。
正作牧場においでください。
もしよければ我が家に泊まってラボの話でもしようじゃありませんか。
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