中部支部ラボ45周年記念講演 |
11月21日 (月) |
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昨日、中部支部ではラボの45周年記念事業として、佐藤学先生をおよびし「子どもの未来を拓く教育フォーラム~学び合いが育むこどものこころとことば」が行われました。
ご参加いただいた方々、ラボっ子たち、本当にありがとうございました。お天気にも恵まれ、気持ちのいい日となりました。
このフォーラムの予告を前もって日記につづろうと思いながら、とうとう当日を終えてしまったわけです。実行委員として関わらせていただき、あまりにも膨大な読むべき資料があったため文にまとめることも出来ず、書き綴る時間もとれず、今日に至った次第です。
それにしても、学びの多い会でした。佐藤「学」先生が、「学びあい」について話され、まさに「学」の字のごとく「子ども」を中心にした、「子ども」の気持ちに寄り添った、本当に人柄が伝わるお話でした。
内容は・・・そうですね・・・。本を読みましょう!
≪「佐藤学×内田伸子×大津由紀雄」が語る、”ことばの学び、英語の学び”≫
これは、4月に東京で行われた、ラボパーティ45周年フォーラムの様子を本にまとめたもので、秋に発刊されたばかりです。ラボグッズキャンペーンで紹介されていますし、私のものをお貸しいたしますヨ。そのほかにも、佐藤学先生はたくさんの著書を出されています。
昨日の講演では、この本には書かれていないもっともっと深い話、学校の話をたくさんのスライドと共に紹介されていました。また、後半の座談会では、プライベートな話が飛び出し、大いに驚かされました。
もちろん、昨日は佐藤明子パーティのジョン万次郎物語のテーマ活動発表、発表に至るまでの活動報告もありました。他のパーティのテーマ活動をしている様子、話し合いの様子などをビデオ撮ったものを見ることはそうめったにありません。なかなか貴重な体験です。幼児から高校生までが心を一つにした発表、ジョン万次郎の気持ちが乗り移って明るい未来がまるでラボの未来を表しているようで、うるうるきました。
さて、裏側の話ですが・・・
当日講演をお聴きするまで、どんな話が飛び出すかわかりませんでした。
佐藤パーティのテーマ活動発表も、テーマ活動であって演劇ではないので、もちろん当日までどうなるかわかりません。夏からの記録をすべて読ませていただいていたこともあり、佐藤明子パーティのラボっ子に気持ちが乗り移って、ドキドキしながら見ていました。ジョン万次郎物語は新刊なので、テーマ活動を見るのが私自身初めてだったこともあります。佐藤テューターのドキドキがわかるだけに、他人ごとではありません。
また、座談会も、どういう風に進むのかまったくわかりませんでした。
会場から出していただいた多くの質問を楽屋裏で読ませていただき仕分けしながら、たくさんの方がフォーラム前半の講演会で本当に色々感じてくださったこと、現実問題として悩んでいる学生さんも多いこと、どの質問も取り上げたいなあと思いながら、何時間あっても足りないくらい、何時間もお話を聞いていたいなあ~と思いながら裏でながめていました。
そしてたった1分のご挨拶でしたが、わたくしめはホントにドキドキしました。ラボっ子たちはあのような明るいライトが輝く大きな舞台で、英語日本語でテーマ活動をやっているんだ・・・と、改めてラボっ子のすごさを感じました。よーやる。すごいわ。強くなるわ。いい経験やわ。
まあ、それらが裏側から見た会の様子です。
昨日は、地元の幼稚園は親子行事もあり、来ていただきたい方をお招きすることができず残念でなりませんでした。会を終え、ますます残念に思いました。しかし、ラボが日本の教育をリードしていくことは間違いありません。そう確信しました。
では、裏方だったのであまりメモを取れずにいましたが、覚えている範囲で印象的だったことばを最後に載せます。
・授業数と学力は関係ない。量より質の時代。授業数が多いほど、学力が落ちる。質と平等の同時追求がいる。フィンランド、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどは成功している。
・ほとんどの国が「学び合い」のスタイルに変えている。30年ほど前からだんだん変わってきている。現在、黒板に向かって子どもたちが机を並べて聞いている授業は、日本と北朝鮮くらい。日本も昔は学び合いのスタイルだったが、変わってしまった。
・学び合いはほとんどが男女混じった4人。向かい合わせで男女がクロス(対角線)で座る。わかることは同性で話し合い、わからないことを異性に聞くというのが、どの国にも共通している面白さ。
・学びの多い学級は、先生がじっと生徒を見続けている。うろうろ生徒の周りを歩く先生はいない。生徒が一人うろうろしていても落ち着かないのだから、先生がうろうろ歩き回ったらもっとこどもたちは落ち着かない(笑)
・カナダ、フィンランドなどのいい学校は、だいたい生徒数が65人ほど。少ないという事は、複式学級制度をとっている。(1、2年がペア。3,4年がペア。5,6年がペア)。複式学級という事は、面倒を見る側、見られる側と一年おきに交代になり、学力が伸びる。また、1,2年は2年生の教科書を2年間勉強し、3,4年は4年生の教科書を2年間勉強し、5,6年は6年生の教科書を2年間勉強するが、そのような少しの背伸びが子どもを伸ばす。授業内容、教科書が簡単なほど、子どもは学びが少ない。少し難しい方がいい。
・「勉強」から「学び」へという時代に入ってきている。
・ラボは異年齢の活動と言うが、学校的な異年齢という不自然なことばより、パーティが一つの家族♪という言葉の方があっている。
・今の教育はカップめんのようなもの。たくさん食べておなかいっぱいなのに気づいたら餓死・・・という状態。
・ラボのライブラリは「ごちそう」こんな素晴らしい教材はない。
そして、「学び合い」スタイルを実践し始めた世界各国の学校の写真、「学び合い」スタイルを実践していた日本の昔々の白黒写真、日本で「学び合い」スタイル実践し授業改革で成功している教室の写真なども紹介されました。どの子どもの笑顔も素晴らしいものでした。ラボっ子が活動しているときみたい♪
子どもたちにとって学びは希望です。
子どもたちは学び合いでどんどん新しい可能性をひらいていくことができるのです。
社会全体が一つの学校のように、大人もこどもも学び合って成長していくことが自然な姿です。
45年前にできた、ラボのキャッチフレーズ「ことばがこどもの未来をつくる」「ことばを育てることはこころを育てることである」
昨日あまりにも私は緊張し、この大事なことを言いたかったのに言い忘れましたが、まさに今も輝き続けるタイトルです。
そして、色々な国の文化を含んだ、決して子どもに合わせていない、いえ、「子どもだからこそ本物を、子どもだからこそ最高のものを」という元に作られたラボライブラリは、やはり何度聞いても素晴らしく、聞けば聞くほど味わい深く、ラボの財産ですね。ふふっ。
どの子どももすばらしい。子どもと触れ合える時期、触れ合えるチャンスは大事で、人生の中で親として学びが多い貴重な時間なのでしょう。子育てが大変だって???そう、大変。すごく大変。だけど面白いのよ。人生で一番の大仕事。結果が待ち遠しい大仕事♪
子どものことば、一挙一動をそっと見つめていたいですね。
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Re:中部支部ラボ45周年記念講演(11月21日)
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がんこちゃんさん (2011年11月25日 18時37分)
実行委員、本当にお疲れさまでした!
終わりのあいさつは社会全体がひとつの学校という大きな器で
これからの教育を考えていくという未来につながるお話で
とても良かったです。
わらちゃんの日記、すばらししくまとめてあるので参考にさせてもいます!
本当にお疲れ様でした!!
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Re:中部支部ラボ45周年記念講演(11月21日)
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るるさん (2011年11月26日 15時26分)
お疲れ様でした!
私もしっかりメモを取りましたが、
わらちゃんの日記はわかりやすくまとめてあって
本当に尊敬します!!
マイパーティからはラボママが一人しか参加できませんでしたが、
「ラボの良さを再確認できた」との感想をいただきました(*^_^*)
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Re:Re:中部支部ラボ45周年記念講演(11月21日)
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わらBさん (2011年11月28日 18時42分)
がんこちゃんへ
ありがとう。私たちテューターもラボっ子のように学び合っていこう
ね!!
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Re:Re:中部支部ラボ45周年記念講演(11月21日)
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わらBさん (2011年11月28日 18時44分)
るるちゃんへ
ありがとう(*^_^*)あの週末は学校や園の行事も目白押しですよね。同感
です。行ってみるともっとお誘いすれば良かった・・・と思うのがラボ
の行事。その方から学び合いが生まれるといいね。
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