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文化財・土蔵での絵画展 |
05月25日 (水) |
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絵画展が盛会裏に終わって心地よい疲れと感謝のこの頃である。
まず、古民家を使うということで、事前に飾り付けのシュミレーションをしておいた。土蔵の壁は木、柱と柱の間は80センチ、20号の額がちょうどいっぱい。8,6,4、号は柱の間に一枚。サムホールは二枚入れようと。
古民家の雰囲気に合わせて、私の趣味で作りためた古布の細工物を飾ろう。普通のギャラリーと違い、靴を脱いで見るので、低い長机が使える。四季の飾り物があるので、「細工物十二ヶ月」としてならべた。
今回のテーマ、「マイセン人形から」とベトナムの風景画、人形など、20点を土蔵に、30号のヨーロッパ、オーストラリアなどの10点を、第二会場の喫茶店のフロアーに飾ることにした。
4年ごとに30点を飾って、五回目。回を重ねることは、それだけの充実を味わうことが出来る会であった。知人、友人、新聞の案内や記事を見てきてくれる人たち。それにパパやママになって子連れで来てくれる元ラボっ子たち。懐かしいテューター仲間。次から次と会場は楽しい会話が絶えなかった。
細工物は絵を見たあとの更なる癒しのときとなった。
女性は特にその前に座り込んでしまい、いろんな感想や感嘆の声が聞かれた。
私は、飾るためでもなく、売るためでもなく、ただただ布があるから何かを作り続け、みんなに差し上げて、その残りをたまたま古民家を利用して飾っただけ。その素朴さが人々を楽しませ和ませたようだ。
さらに来場者は、母屋、古民家の間取りや長い土間、五右衛門風呂やおくどなども楽しんでくださった。
私を感動させた来場者の一人は、全盲の女性だった。男性に手を引かれてきてくださり、男性が、一枚一枚細かく説明していた。「ひまわり・・・大きいひまわりを二つ描いてバックは真っ赤なの」
「帰り道・・・ベトナムの風景で、男の人二人と、女の人二人が、空っぽになったかごを担いで歩いている後姿が描いてあるの、バックの黄色がいいね。色がみんな綺麗だよ・・・」などとゆっくりと見てくれた。
その後細工物の机の前に坐って、出目金、なまず、うさぎ、せみなど手に持ってもらって、どんな布で作ったかを楽しめるよう私は話した。 楽しそうに話に相づちを打ちながら、私の顔を見てくださると、私は思わず熱いものがこみ上げてくるのだった。
多くの人に感謝する10日間だった。
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