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かさじぞう |
02月11日 (金) |
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秋に新刊ライブラリが出てから、すべてのグループで「かさじぞう」を動きました。ライブラリの元になっている東北地方の「かさじぞう」に馴染みのないラボっ子たちは、おじいさんが6番目の地蔵様に「もっこふんどし」をかぶせるというのが、なんとも面白い、理解できない、それはないだろう、など感じているようです。
そんな中で、岐阜北グループのラボっ子たちが、3月の交流発表会にこの「かさじぞう」を取り上げることになりました。ライブラリを持っていないヒビキが、一度動いただけでとりこになり、役決めでも「もっこふんどしのお地蔵様」を選びました。ヒビキはおじいちゃんっ子です。サッカー少年で、一見、都会的なヒビキですが、役決めとなると、おじいちゃんとか素朴なものをよく選びます。きっと、日頃から、大好きで面倒を見てくれるおじいちゃんに、たくさん愛情をもらっているのかなあ・・?と、いつも見ています。
さて、先週手にした岐阜市の広報で、市長の文章は、「タイガーマスク運動に見る、”陰徳”のすすめ」というタイトルで書かれていました。
今年に入ってから世間を賑わすタイガーマスク。月光仮面やスパイダーマンもそうですし、”陰徳陽報”という言葉の通り、「人知れず陰で善行(徳)を積んでいれば、必ず良い報いがある」という意味で、いつまでも続いてほしいと書かれていました。
その記事を読んで、「かさじぞう」が思い浮かびました。「かさじぞう」のおじいさんは、自分はいいことをしているんだ、という意識なく、ただ雪まみれのお地蔵様に手を差し伸べます。優しさと愛情に包まれた人なのだなあ・・と思います。
全国のタイガーマスクさんたちも素晴らしく、真似できないですが、かさじぞうのおじいさんは、ひょっとしたらもっと奥ゆかしく素晴らしいかもしれないな、と思いました。
また、そんなおじいさんを優しく迎え、「お湯だけ飲んで寝るとしましょ」というおばあさんも素晴らしい。そういう夫婦になりたいですねえ。
ラボっ子たちは、この物語を何度も家で聞くことになるので、知らず知らずのうちにまた一人素敵な大人に出会っていることになります。テーマ活動で動いたり、発表したりとすれば、もっと体に残ることでしょう。
ラボっ子たちが、長い人生の中で大変なこともたくさんあるでしょうが、「かさじぞう」のおじいさん、おばあさんのような優しさと広さを忘れずに、奥ゆかしい大人に成長してほしいです。
日本の六大おとぎ話は、ももたろう、うらしまたろう、さるかにがっせん、かちかち山、花さかじい、したきりすずめ、です。残念ながら「かさじぞう」は入っていませんが、最初からいいおじいさん、悪いおじいさんと言わず、出て来る人がみな優しげなこの昔話はとても素敵で、ラボライブラリに入ったことは嬉しいです。
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