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ファンタジーの世界に浸って |
02月05日 (土) |
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Y君は保育園年少の春からラボに来てくれています。
もうすぐ3年になります。
お母さんがお仕事されているので、週末の午前中にマンツーマン・ラボ(うちの3人もいますが)。
通い始めの頃はお母さんが帰ると、「お母さんがいい~」と泣きだし、私が抱っこしてのソングバードでした。
でも、歌が大好き。
ソングバードのトラックナンバーををほとんどインプットしていて、私はこのY君ラボの時は「○○は何枚目の何番目~?」と聞いていたものです。
新幹線が大好きで、『かぶ』のおはなしをしても、遠くに新幹線が走っている想定。
どのおはなしにも新幹線登場。
『じぷた』をやった時はドクターヘリにハマっていて、じぷたを見守るドクターヘリ役とか。
そんなY君ワールド、のんびり楽しませてもらっていました。
それが、年中後半くらいになって、「あら、Y君と普通の会話してるわ」と気づいたのです。
背も伸びて、お兄さんらしい顔つきになってきました。
秋の地区発表会で『ピーター・パン』に取り組んでいる時などは、「ぼくはどこにいたらいい?」と私に直接聞いて来たり。
いつの間にやら、おはなしに新幹線などの乗り物は登場しなくなり、今は「テーマ活動」というものに入ってくるようになっています。
歌も、じゃんけんなどゲーム性あるものをよくリクエストするようになりました。
(今日は次女のリクエストで"The Bus"を久しぶりにやり、懐かしい~!という思いから、ついY君の約3年間の振り返り気分となりました。)
私としては、その成長は嬉しいやら寂しいやら、ですが。
それでも、Y君は存分に歌を楽しんだからこその、次の段階に進んでいるのだと思います。
幼児期に歌にたくさん触れ、おはなしの中で自分の世界に浸り、そんな時期があったからこその成長なんだろうなぁと。
春から小学生。
とても頼もしいメンバーになりそうです。
うちの息子もかなりファンタジーの世界に生きていますが、幼児期~小学校低学年の頃の空想の世界にじっくり浸かれるというのは、赤ちゃん時代から急がされがちな今の時代、とても贅沢な体験のように思えます。
ラボママが、お子さんのお友達にラボを紹介してくださったらしいのですが、そのお母さんが、
「絵本なんだ~。うち、英会話させたいのよね~。」
そういって、先日近くの外国人英会話スクールに体験に行ったそうです。
幼児の会話(日本語)ってどうですか?
その子達が英会話やってどんなもんでしょう?
楽しい英語を体験しているのだろうから悪いとはいいませんが、その話を聞いて、お母さん達にこそ絵本の魅力を伝えなければと感じました。
そんな話を昨日、幼稚園会場の副園長先生ともしました。
幼稚園会場の5年生のK君(昨日の日記の子です)も、大好きなおはなしに触れたからこそ、『ピーター・パン』発表後も「ことばが離れない~」と言っていました。
子ども達にとって、大人の作った世界が「現実」なのではなく、それぞれが心に持っている世界が「現実」なのかもしれません。
おはなしの中に自分を投入しそこに生きていけるのは、子どもの才能ですよね。
大人が失ってしまった(忘れてしまった)世界を否定することなく、子どもの世界を大事に守っていくことが、私には必要な仕事なのかもしれません。
(我が子達が「現実社会」にいる時間帯、「早く、早く」と急き立てる反省踏まえ…)
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