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受け入れからの気付き |
01月27日 (木) |
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日本文化の良さに気付けるのは、国際交流に参加したラボっ子ばかりではありません。受け入れて気付くことも多いものです。
オリビアを受け入れして、以前受け入れした子の写真を一緒に見る時がありました。
ミルザもドドも3月からの受け入れだったので、夏休みくらいが一番精神的にも安定して、言語的にも自由になってきています。夏休みを一緒に過ごした写真がたくさんありました。(今思えば、お正月は受け入れ終盤で、写真を撮るのもしなくなってきた頃だったからかもしれません)
「岐阜の夏はとっても暑いけど、花火がきれいだし、盆踊りやお寺さんのお祭りもあって屋台も楽しめるし、大きなプールもあるし、いっぱい日本を楽しめるよ。今度は夏においで!」とオリビアに言いました。写真の多さから、やっぱり受け入れは夏かな~?と最初は思ったのです。
しかし、実際オリビアとお正月を過ごすと、海外の人にとっては地味なお正月が印象的だったようです。掃除をし、31日に実家へ帰り、紅白を見ながらおそばを食べ、ゆく年くる年を見ながらおやつを食べ、寝る。
元日は、おせちとお餅を食べ、近くの神社へお参りし、お墓参りを4か所し、そして家族でカルタや花札をする。なんてことはない、地味~な年末年始でしたが、とてもよかったらしいのです。
帰国が迫り、岐阜の町はお正月から節分の雰囲気になりました。バレンタインのチョコと共に、節分豆や鬼のお面がスーパーに並び始め、近くのお寺さんでは巨大な鬼の像が立てられ、交差点にも交通安全のタスキをかけた鬼が立ちました。
「節分までいたら、一緒にお寺さんで豆ひろいをするのにね~。夜は、年男と年女が、鬼とお多福さんになって神輿でかつがれるんだよ」と話すと、残念そうでした。
そうやって色々考えていると、日本は四季折々の行事があり、庶民がハレの日を楽しめることをしみじみ感じました。「ハレとケを大事にする。土地を変わることなく、地味に過ごす農耕民族のささやかな楽しみがハレ」と、小学校の頃、社会科の教科書に載っていたことを思い出しながら、その生活の知恵に感謝です。
自然に寄り添い感謝しながら、季節の行事と食べ物、草花を楽しむ、生活に近いお祭り。受け入れして、それがとても素敵なことだと改めて気づきました。
自分が小さかった頃、どれほど季節を楽しんだのかはほとんど覚えていません。しかし、四季折々を愛でて過ごしたからこそ、記憶が体に刻まれ、自分の子どもに体験させたい、子どもと楽しみたいと思えるのでしょう。それが文化ですよね。
なつみを育てていたころは、そこまで季節のお祭りに敏感ではありませんでした。知らなかったこともあります。日々の育児にいっぱいいっぱいだったこともあるかもしれません。しかし、今は、無料配布のタウン誌がとても役立っています。三重出身の私にとって、岐阜の地元のお祭り、場所などは、まだまだ知らないことばかり。毎年子どもに地元の小さな思い出を一つずつ増やしてあげれると思うとうれしくて、一緒に楽しんでいます。次は、鬼の豆ひろいだ!
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