+のことを口にしよう |
01月20日 (木) |
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年末新聞で『`叶う’という字は口に+(プラス)と書く。+のことを口にすることで夢は叶う』との記事を目にした。「ふ~~ん」と思ってたが新年にやっぱりそうなんだと実感したストーリー。
12月、春の発表会に何をするか話し合った。小5のSちゃんが「ヒマラヤの笛」がやりたいとのこと。実はこのお話をSちゃんは大好きで過去3年間発表の候補にあげていたのだが、実現していなかった。さっそく次週動くことにした。Sちゃんは芯はつよいんだけど人前にでると緊張し表現もはずかしそう、今まであまり自分の考えを主張することもなく、みんなの言うことを聞いている感じ。そのSちゃんが3年ぶりにお話日記2ページにびっしり「ヒマラヤの笛」について書いてきた。今まで何年もラボやってきたんだけど、子どもが自主的にお話日記書いてくるなんて初めて。「ほんとにこの話がやりたいんだな」とSちゃんの気持ちがどーんと私に届いた。そして「ヒマラヤの笛」やらせてあげたいなと本気で思うようになった。
とはいえテーマ活動は子ども達が決めること。無理に引っ張っていってもよくない。逆にSちゃんの負担となるかも。Sちゃんもみんなが選んでくれたらやろう、だめだったらまたあきらめようという気持ちだろう。
他の候補を動き年末最後のラボで「ヒマラヤの笛」でるといいなと思いながら軽く皆の希望を聞いた。(クリスマス会の準備でじっくり話し合う時間がないし、変に多数決できまってもいやだし)
「今日はまだ決めないけどけど今のところみんななにやりたい?」
「オオカミと7ひきの子ヤギ」「ホッレおばさん」が多数で「ヒマラヤの笛」はSちゃん一人。
<T心の声>わ~~ぉ!どうしよう。どうしたらみんなにSちゃんの気持ちが届くのだろう。Sちゃんの応援になるようなこと他のメンバーに言ってみようか・・・などとあれこれ考えながら冬休みを過ごした。Sちゃんへの年賀状に「アピールしてごらん」と書いておいた。そこでアピールしなかったらしょうがないかなとも思っていた。
年明けて初ラボ。なんとSちゃんは、「ヒマラヤの笛」のやりたい訳を紙に書いてきた。そしてみんなに言った。
S:「笛の音や音楽がすごくきれいで好き」「不思議なところがたくさんあってみんなで考えたい」「いつもおもしろいテーマ活動をやるのでたまにはこのようなきれいなテーマ活動をやりたい」「小学1年生のときから好きでずっとやりたかった」などなど。
6年女子:「そこまで言われるともう自分の言えないでしょ」
T:「でも自分のやりたいテーマあったら言って」
6年Y「オオカミと7匹の子ヤギ」はみんなが役になれていい
6年R「ホッレおばさん」は前から好きだったから
T:「1年生の3人はどう?」(前回は1年生全員ホッレおばさんっていってたが、やっぱりそうかな。とドキドキしながら聞いてみた)
1年生なかなか言わない。じゃあいいか、違うのでるかもしれないしと思ったとき、ぽそっと1人がいった。(うわっ!ー何だろう???)
1年:R「いってみる。「ヒマラヤの笛」理由・・・
あとの2人も「ヒマラヤの笛」しかも3人とも選んだ理由が違う。ということは人まねじゃなくて自分で考えて決めたってことだ。
ほんとうにビックリした。1年生はまだわからないかなって思ってたけど全然違ってた。真剣な想いに対しては真剣に考え、答えるんだ。
6年:「こうなったら「ヒマラヤの笛」ってもんでしょう」
Sちゃんはすごい。ずっと「ヒマラヤの笛」をやりたいと「ヒマラヤの笛」のいいところを言い続けた。だから気持ちが伝わったそして願いが叶った。
他のメンバーもすごい。Sちゃんの真剣な思いを受け止めてあげた。
私なんてまわりでオロオロしてただけ。ラボっ子恐るべし!!まっすぐな言葉は心にとどく。
さらにビックリしたのはSちゃんが休んだT君を思い「T君だったらオオカミと7匹のほうがいいっていうんだろうな。役ぴったりだし」ってなことを言ったこと。なんてすなおなんだ。私だったら相手が有利になることなんて言わない。心のなかに駆け引きってのがないんだな~。
そういえばもう一人いた。
オレゴンキャンプ参加のS君。生活態度から参加できないかもと言われても、事前活動中にアルバムをなくしてピンチの中でも、「オレゴン行きたい」と言い続けていた。他の子だったらあきらめているかもしれない中でも「行きたい」と言い続けていた。アルバムも作り直した。そして叶った。オレゴンでは時折怒られながらもムードメーカとなり様々な体験を重ねた。そして別れ際に隊長と私にぺこりと頭をあげながら「ありがとうございました」と言ってくれた。そして今年のウィンターキャンプではシニアの手伝いをしたという(去年とはあまりの変わり様に所属テューターKさんも感激とのこと)彼の「行きたい」という+の気持ちと言葉が彼自身を成長させた。そして周りに伝わった。彼の思いを時には彼とぶつかりながらも真摯に受け止めたKテューターはすごい。
今年は、私も+のことを口にしよう。違う世界が開けてくるかも♪
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Re:+のことを口にしよう(01月20日)
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Basshiさん (2011年01月21日 10時09分)
タイトルに惹かれてやって参りました。
たまたま息子が学校で「命の授業」(←動画で有名な)を受けて来て、
プラスの事を口にしようと言われたと感銘を受けて帰宅したばかりだったもので。
逆にマイナスの事を言う人の事をドリームキラーと呼ぶんだと熱心に語ってくれました。
「プラスの事を語る人はドリームメイカー。だからテューターはみんなドリームメイ
カー」だね」と嬉しい事を言ってました。
ところで、
日記を拝見していて、PC前で感動して涙が出ました。
想いが伝わる事を願い、見守りながらも、
ずっと気にかかった冬休みだった事でしょう。
Sちゃんの想いが伝わり、願いが叶った事も
一年生達が真剣に考え、答える姿も、SちゃんがT君の気持ちを考える所も
全部が胸にきます。
ラボだなぁ、ラボっていいなぁと 心がほっこり 涙の後は笑顔になりました。
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Re:+のことを口にしよう(01月20日)
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きょーこさんさん (2011年01月23日 20時40分)
後後後後後後後後後輩テューターの「きょーこ」です。
総会おつかれさまでした♪
たっっっっっっっっっっっっっっくさんの方とお会いして、
いろ~~~~~~~~~~~~~んな情報を得て、
いろ~~~~~~~~~~~~~んなことを考えた
二日間でした。
まだ咀嚼中…もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ、ぐっっっ!
+のことを口にし続けられるテューターで居続けられるために、
またいろ~~~~~~~~~~~んなこと、教えて下さい。
(やっぱり「言の葉」ですから、大切に!)
よろしくお願いします。
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Re:+のことを口にしよう(01月20日)
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carmenさん (2011年01月23日 21時06分)
はじめまして!新着一覧から参りました。
びーちゃんさんの「アピールしてごらん」の一言で十分だったのです
ね。
私もびーちゃんさんのように、子どもにマイルストーンを明示できるテ
ューター目指して精進したいとおもいます。
すてきなお話のシェアリングをありがとうございます!!
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