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蘇る家 |
11月27日 (土) |
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講演会続きの私です。最近は本当にこころに響く講演会がたくさんあると思います。また、スライドなどの映像も交えた講演会も増え、印象に残ります。聴くだけでなく、落とし込んで実行に移さないとそれまでなのですが・・・。
さて、休日の幼稚園行事で、特別支援学校の先生の講演会がありました。岐阜特別支援学校で教師をしながら、自らが発達障害を持ってみえ、その経験を生かした講演会もなさっている神山先生という方です。40代半ばの男性です。
神山先生は、字を読むことができない発達障害をお持ちで、縦書きの文字は、平仮名でもなんでも、どんな短い言葉もすべて読むことができません。また、パッと見て普通の人が目に入るものと違うところに目が行きます。その障害で、いじめ、非行、自衛隊、そして勉強しなおし教諭という人生をたどられている方です。
神山先生が講演の中で、おっしゃられた印象的な言葉を羅列しますね。
・子どものころの夢や希望は、大きくなると口にできなくなる現代社会。大人自身が今の社会にどれだけ夢を持てるか?に影響する。また「そんなことやってたら、将来ねぇ・・・」ということばで、夢を語れない子どもを知らず知らずのうちつくっている。
・大人の何気ない言動で、子どもの価値観が育つ。
工事現場を通った時、こんな風に子どもに話していた親を見た。親「ちゃんと勉強しないと、あーいう仕事をすることになるよ」ひょっとして、その工事の仕事をしている方は、”自分が道路を作っているんだ”という自信で、好きな工事をしているかもしれないのに・・・・。
・粒をそろえることはいいことなのか?
教師仲間で、林の再生をされている人がいる。林を再生する実験で、
同じ種類の木を植える → → 20年かかる。しかし大雨で崩れる。
色々な 〃 → → 6年で大きく育つ。
成熟度や偏差値など同じ子を集めることはどうだろうか?
同じ特性の子を集めて育てると・・・
→ コスト、労力は抑えられる。
しかし、人間性は耕されない。色々な子のなかで生活し、色々な力が引き出せれることが、とても意味のあることである。
・大人は、こどもがどんな種を持っているかを知り、認めること
トマトに対して、高く買ってもらえるメロンになってほしい、と、メロンの肥料を与え、温室に入れて育てるとどうなるか・・?
冷やしてガブリと美味しく食べられる人生はどこへ・・・?
・ほめること、評価されることは、脳の活性化につながる。
脳のダメージが改善され、ほかのこともどんどんできるようになっていく。
などなど・・・いろいろ話されました。
最後に一番印象的な言葉。
家は、帰る家であってほしい。そして、蘇(よみがえ)る家であってほしい。何かあっても家が蘇る家ならがんばれる。
そして、その家に帰るこどもたちの価値観をつくるのは親!
ラボパーティは、「居場所」とよく言われます。ラボっ子たちの「蘇る家」になっているかなあ・・・?ドキリとしました。
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るるさん (2010年12月01日 10時00分)
ステキな講演ですね!
ラボの行事で、ぜひ講演していただきたいものですね~(*^_^*)
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わらBさん (2010年12月02日 05時59分)
るるちゃんへ
テューターとしてもとても勉強になります。ラボはいろいろな個性が集
まる場所だからね~。
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