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すべてのひとに石がひつよう |
09月24日 (金) |
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こどもから、「はい、あげる」と言われててのひらを見ると、
丸くてつやつやの石。
「みてみて、この石、いいでしょ~」と自慢げに見せてくれたり。
そんな覚えがありませんか。
じぶんも子供のころ、好きな石をさがして下ばっかり見て歩いた記憶があります。
勉強机の引き出しには、コロコロとつれてこられた石が。
カタチあるものはいつか無くなる、というけれど、
石はきえたりしんだりしない。
永遠にじぶんのそばにいてくれる。
あたたかく感じるほど握っていると、ふしぎなエネルギーが湧き出てくるようで。
そして、永遠にたいせつなことを語りかけてくれる友のよう。
自らがどこでどう生まれて、どんなみちすじをたどっていまここにあるのか、 こちらが耳をかたむければゆっくりと語ってくれる。
文字の無かった時代の「石文」にも通ずるようなかんじ。
じぶんにここちよい石は、きっとじぶんの気持ちに近いはず。
てのひらから伝わることばなきメッセージ。
ちゃんとうけとれるこころでありたいな。
冒頭のタイトルの絵本は、すでに復刻版も絶版になっていますが、
74年に刊行以来、世代を超えて読み継がれている作品です。
北山耕平さんの訳がまたすてきです。
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