家族の問題 |
02月19日 (木) |
|
ここのところ、斉藤学さんの著書にはまって
『「家族」はこわい まだ間にあう父親のあり方講座』
『家族依存症』
『「家族」という名の孤独』1995年出版2000年文庫 講談社+@文庫
3冊続けて読んでしまった。
アルコール依存症の夫、それに共依存する妻、摂食障害の娘、家庭内暴力、不登校、引きこもり、幼児虐待。
日本の家庭が抱える、家族の関係病。
漠然と感じていた問題点が良くわかり、まさに意識化される。
私たち今の日本社会を生きる大人は、一度は読んだ方がいいと思わされる。読んだからどうなるわけでもないだろうが、無意識でいるのと、意識しているのは大きな違いがある。
読んだ今、強く思うこと。
人は自分が今、楽しいのか、悲しいのか、心地いいのか、悪いのか、腹が立つのか。周りからのこうあるべきと言う無言の圧力が多い日本の社会の中で大人も子どもも、自分の感情に向き合うことが難しい。周りに合わせ、周りの目を気にすることが先で、自分は本当はどう思っているのかわかりにくくなる人もいるように思う。
だけど、自分の感情、自分自身に向き合うことがとっても大切。
ラボは自由だけど、いつも、あなたはどう感じているの?どう思っての?どう表現したいの?何がしたいの?自分自身に向き合わざるを得ない。
国際交流の事前活動をするときも、ここがとっても大事になってくる。
地道だけれど、ラボ活動の大切さをまたまた感じさせられた。
|
|
|
がのさん (2004年02月20日 02時08分)
ウーン,家族ですかぁ。挙げられた本は,あいにくどれも読んでおりません
が,悲しいかな,わたしたちの世代になると,家族は「老いじたく」と絡めて
考えることになります。端的には,ピンピンコロリ…の行き方。ひとつの役割
がおわり,次には家族に迷惑をかけないですむどんな生き方があるか…,とい
うようなこと。うしろ向きの歩みです。その点,たくさんのラボの子どもたち
とともに活力のかぎり力をふるえるスミティさんの時代を,だいじに飾って充
実したものにしてくださいますことを…。
それに,話は別ですが,本ということでついでに,スミティさんには,ちょっ
とおねだりしてみたいことがあるんですが…。すぐお隣の大島出身の宮本常一
さんのことなのですが,意外に地元の人たちがこの人の業績に無関心,冷淡で
いるような気がしてならないんですけど。以前,広中平祐さんと話したときも
あまり関心がない様子(もっとも分野が違いますので)。この人の日本民俗学
に果たした足跡には巨大なものがあり(見方によっては柳田国男以上に),ス
ミティさんの歴史学と併せてさらに発展させる方途があるような気がしいるん
ですよ。たまたまわたしはこの人の著作をたくさん持っております。よろしか
ったら悦んで提供いたしますので,いかがですか,少しずつやってみません
か。
|
|
Re:Re:家族の問題(02月19日)
|
返事を書く |
|
スミティさん (2004年02月20日 20時17分)
がのさん、広中平祐氏とご懇意なんですねー。すごい。由宇町出身、2,
3年前まで山口大学長をしていらっしゃいました。
宮本常一 大島町出身 昭和の巨人。
おっしゃるとおり、地元での知名度は低かったのですが、最近、書店に
コーナーが作られたり、公民館の講座で取り上げられたり。確か大島に
は記念館も作られたのでは・・(大島にラボっこがひとりいるんですよ)
ここ室津半島は歴史的には面白いところで、縄文遺跡、弥生遺跡、古墳
(女王の骨が出て、復元されています。)があります。上関はその昔、
村上水軍の拠点でもありました。
百済部(くたらべ)と言う地名もあります。
宮本常一の本は、手にとって見たことはありますが、読み込む気力を振
起すエネルギーがなくそのままです。
つんどく・・にしてしまっては申し訳ないし・・・
----------------------------
|
|