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親子なんでもセミナー・高橋裕先生の講演会 |
02月15日 (日) |
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去年末からラボ中部地区で月に一度の始められた「親子なんでもセミナー」
今月は、ママラボ会でも紹介しましたが,河川工学で有名な東大名誉教授の高橋裕先生を招いて"日本の川とこれからの私たち”というお話を出会わせていただきました.
小雨が降っているにもかかわらず太陽が見え隠れする、きつねの嫁入りの朝,おはなしのタイトルである”川”を臨みながら、長良川国際会議場へ向かう。
正直言って”川~?”という気持ちだった私.七里の渡しで有名な桑名市に生まれ住み、遊ぶのも通学も川を眺める環境だった子供時代は”ゴミだらけやなあ・・誰がほかるんやろ?死体が流れてきそうやわ~”。結婚して近くに流れている境川を通るときは”片側通行の橋がいつも込むなあ・・”と川・水のありがたさには目も向けず、自己チューな思いで見ていたお粗末ものでした.
小4になり学校からの郊外学習で木曽三川公園に行ったり、河川工事のこと、デレーケさんのことをいろいろ学んで教えてくれるナツミのほうがよほど詳しいわけです。
そんなわたくしでございますから、先生が現れても”白髪交じりのかわいいじーちゃんだなあ・・どんな声なんだろう・・”なんて眺めておりました.お恥ずかしい・・。
まず始めに「日本の近代土木を築いた人々」という映画の中から30分を私達は見ることが出来ました.いろいろな賞を獲得した映画ということで,ありゃりゃっ・・映画を見ただけでじわり込み上げるものがあり、川、そして今の河川を整えてくださった方の世界にすうーっと吸い込まれてしまいました.理科も社会も苦手だった私。この歳になってその分野の興味の扉が少し開いた日にもなりました。
鎖国していた日本にとって、海外へ土木技術を求めることは、厳しい自然環境の中から人々が生きていくための、切羽詰まった思いから生まれたもの。それほど、狭い島国にたくさんの山川という環境は、世界でも類を見ない厳しいもののようです.あたりまえにある山、川、海。自分という狭い視野の中のあたりまえが,海外からみるとあたりまえではないのです.
高橋先生から、どのような思いで先人達がこういう工事をしたか、ということを伝えたい、今の当たり前が当たり前ではなかったんだよ、ということもお聞きしました.
自然に対して、今あるものすべてに対して、自分はなんて傲慢に生きてきたのだろう。当たり前に水道をひねり水を飲み、スイッチ一つで電気を使い、車のほうが楽といいながら鉄道を利用し、台風が起こればテレビでその様子を守られた家の中からながめる。
そればかりか、お風呂のお水を洗濯に使って私は節約している~・・長良川河口堰を見れば、自然が壊されるのに・・とんでもない思いあがりだと思いました.
すべて今存在するものは、その時その時の人々の思い、努力、熱意から生まれたもので、その気持ちを考えれば要らないものはこの世にはひょっとして一つもないかもしれない・・(使い方、接し方をよく考えればというものもありますが)そんな気持ちになりました。
それと共に、”今の子は贅沢だ~!”なんて、昔自分の親に言われた事を子供に言葉だけで薄っぺらく言うのでなく、以前はこういうところが大変だったんだよ・・という、自分で知る限りの昔の生活、そして今の時代はこういうことが出来るようになって幸せだね・・という感謝の思いを、親として子供に丁寧に語っていかなければいけない必要性を感じました.語らずして伝わらずです。
会場を出て、入ったときは”エレベーターどこじゃろ・・わっからへん”と思っていたその立派な岐阜の財産である建物も、”ごめんね、きっとたくさんの人の手を得て、思いを受けてここに建っているんだよね.”と思いました.
また、自分は何のために生きているのか?と、1日1日を振り返って過ごした人達。子供の時からしっかりした目標を持って外国で日本の為に勉強した彼ら。彼らは病気の時も、「自分が1日休めば日本の近代化が1日遅れる」と目的にまい進していたわけです.やはり留学というのは目的があってこそ得ることが大きいもの。今の時代の英語を身につける為に留学するというのは目的ではなく、どんなものでもいいからその目的を達成する為に英語という手段(言語)を使うという方が,結果的に英語も上達するという、ラボの国際交流の考え方を改めていいなと感じる機会にもなりました.
この親子なんでもセミナーも、子供達の引出しを増やすことが出来る一つのきっかけになりそうです.
帰りに見る長良川の水の流れは、小雨と更なる青空に照らされてキラキラ輝いていました.
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Re:親子なんでもセミナー・高橋裕先生の講演会(02月15日)
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返事を書く |
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ふーちゃんさん (2004年02月16日 21時51分)
うん。本当に素敵な出会いの一日でした。
高橋先生のあたたかなまなざしが今も印象に残っています。
人の想いはずっと生き続けることができるんだね~。
伝えていきたいこと、残していきたいこと、受け継いでいきたいこと、
目的をもってすすむこと、生きている今を大事にしなくては…
と、しみじみ想います。 母としても、ね~。
ところで今日は、無事家に辿り着けた? お互いに今を大事に行こうよ、ね。
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