病院人間模様 |
07月01日 (木) |
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先日、突然一週間入院することになった。なんだか腰が痛い。夜も鈍痛があって眠りにくい。と言いながら、フラをやったり、山菜取りに行ったり、と動いていたら、急に寒気がして熱が出た。風邪かと思って解熱剤を飲んだら、熱はひき、腰の痛みも取れたかに思えた。ところが、一日のうちに何度も熱が上がったり下がったりする。これはおかしい、と総合病院の検査を受けたら、「腎盂腎炎」と言うことで、入院となったのだ。
抗生剤の点滴と安静を目的、と言う比較的気楽な病人だから、6人の大部屋で、一週間動きっぱなしだった体を休めることにした。土曜日の午後、726号室のAさん、Cさん、Dさん、のつぎFさんとして私はベッドに収まった。何もしなくても食事は運ばれるし、検温や点滴に対応すれば、ベッドの上では何を考えていようと自由だ。病院の一室でも結構な社会が見えてくる。
土曜、日曜と言うのは、普通病院は休診、救急車も受け入れない病院もあると言う。この総合病院はすべて受け入れることになっていると言うので、本当に救急車の音が鳴り響いていた。
土曜の夜遅く、部屋にBさんとなるおばあさんが運ばれてきた。孫たちが「おばあちゃんが倒れた」とあわてて連れてきたようだ。日曜の夕方、私の隣のベッドにEさんとして60代くらいの奥さんがはいってきた。これで部屋は満杯。
月曜になると、私はちょっとびっくりした。当たり前ではあろうが、病院内のスタッフの数がどっと増えた。土曜日に入って2日間少しのんびりしていた私はこれが病院なのだと悟るのだった。
「**さん、CTとりにいきますよ」「++さん、採血したあと今日は耳鼻科の検診があります」と次々呼び出されていく。のんびり寝ていられるのは私だけ。Cさんと、Dさんもすでに手術などしたあとらしく、退院も近いようで、少しのんびりしていた。
私の前のAさんは、おばあさん。オムツをしている。どこが悪いのかは解らない。看護師さんに「おなかがはる」と訴えている。おむつ交換をしてもらいながら、「でてる?」ときいたりしている。その感覚もないのだろうか。
そのAさんに、看護師さんがいってきた。「Aさん、明日退院だよ。」 「へエー。私そんなこと聞いてない」 「ご家族の方が決められたみたいです」と言う感じ。私も「へー」と思って聞く。
次の日、カタカタカタと車椅子を持った女性がやってきて、「Aさん、おまたせー。さあ、行こう。」 「アレ、娘は?」 「娘さんはね、来ない。都合が悪いと言われたので私が来たの」といいながら、この女性は手馴れた様子で、着替えをさせ、荷物を持たせて、車椅子に乗せ、さっさと帰っていった。
日常介護を必要とする人が、少し医療が必要で入院していたのか。このおばあさんは自分のうちに帰れるのだろうか。
日曜の夕方はいってきた隣のベッドの奥さんEさんは、火曜日になっても水曜日になっても、相変わらず検査、検査。どこが悪いか解らないという。私も熱が下がり退院のめどもついて、元気になったので、お隣さんと話したりした。
彼女はめまいがして、体重がどんどん減るので検査をしてもらうために入院したと言うのだが、とにかく、私が思うに、「心配性。いまはやりのサプリメントの飲みすぎ。」なのだ。その上、大切な食事がおろそかになっているように思った。
自分の体は自分の責任。健康と言う宝物は誰もが持つ権利がある。自分でそれを損ねないよう、食事で栄養バランスを考え、必要な休養はしっかり取るようにしよう。
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keikoさん (2010年07月02日 14時31分)
病院というタイトルでドキっとして訪問しました。退院されていて人間
観察もされている様子に安心しました。腎臓系はやっかいな病と聞いて
います。ご自愛ください。
「ちゃこの童話」に絵がみれたら・・・と自分勝手な希望ですが・・・
半夏生の季節・・・じとっとした暑さが続きます。
栄養をとって元気でいてください。
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Re:Re:病院人間模様(07月01日)
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ちゃこさん (2010年07月03日 22時32分)
keikoさん
>病院というタイトルでドキっとして訪問しました。退院されていて人
間
観察もされている様子に安心しました。腎臓系はやっかいな病と聞いて
います。ご自愛ください。
「ちゃこの童話」に絵がみれたら・・・と自分勝手な希望ですが・・・
半夏生の季節・・・じとっとした暑さが続きます。
栄養をとって元気でいてください。
ご心配をおかけしました。ありがとうございます。
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サンサンさん (2010年07月04日 23時10分)
神奈川のサンサンと申します。
いつもロムってばかりで申し訳ありません。
入院なさったのですね。
でももう、お元気になられたようで良かったです。
病室での人間模様、興味深く読ませていただきました。
身体を大切にしないといけないなということも感じました。
これから蒸し暑い日々が続きますがどうぞ、お身体大切になさってくだ
さいね。
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がんこちゃんさん (2010年07月07日 13時45分)
入院されていたとはいえ、もう善くなられて本当に良かったです。
日記を読んだだけでまるでその病室にいるような気分です。
さまざまな人生があるのですね。
いつも若々しい先生ですが、1週間の休養をとられて
リッフレッシュ!さらにお元気になられたことと思います。
どうぞますますお元気でいて下さい。
ちょっとの落ち込みではなく、かなりずっしりと落ち込んだときに
なぜかいつもお電話を下さる先生。
先生の鏡にきっと私の心が映っているのですね。
とても救われました。ありがとうございました。
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