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スカーレット・ピンパーネル |
04月25日 (日) |
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宝塚月組でいま公演中の「スカーレット・ピンパーネル」を見てきた。これはイギリスの作家、パロネス・オルツイの小説を元にブロードウエイでミュージカルとして上演された。その初演から十年後くらいに宝塚の独自のミュージカルとして2008年に初演され、このたび2度目の上演であった。
18世紀末のフランス、パリには革命の嵐が激しく吹き荒れていた。そんな中、革命政府に反感を抱くイギリス貴族のパーシー・ブレイクニーは、誰にもその正体を見破られることなく、無実の罪で命を奪われていく貴族たちを救い出し、フランス国外へ逃亡させていた。その男の名は、スカーレット・ピンパーネル。 宝塚らしく展開されて、ある部分には喜劇的面白さも含まれて、楽しいミュージカルだった。
会場は満席で、いつもよりご夫婦が多いな、と思った。その筈。今年96期生として、宝塚音楽学校を卒業し歌劇団に加わった新人たちの初舞台でもあった。開演の最初に制服の袴姿で全員が並び、口上を述べる。そして最後に、「よろしくお願いします」とお辞儀をする。その頭を下げる高さ、上体の角度が見事に一直線にそろう。ラインダンスで見事なマスの美しさを見せてくれる彼女たちには、「そろえる」「一丸となる」ことは、日常的訓練かもしれないが、自由に表現できる演技者として、育っていく人たちが、マスで見せてくれる美しさも貴重なものである。
もう一つ、このとき、私の胸を熱くしたのは、6年と言う歳月である。私の応援している「響 れおな」は、元ラボっこ。6年前、90期生としてこのように初舞台を踏んで、タカラジェンヌとして精進してきた。
初舞台は、「スサノオ」。そして「スカーレット・ピンパーネル」まで。よく努力してきた。パンフレットに載る顔写真が、だんだん大きくなっていく。責任ある役がつくようになったのも楽しみ。彼女がいる限り、私の宝塚観劇と応援は続く。
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