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日本語おぼえ |
04月22日 (木) |
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幼児期になり日本語も達者になってくると、日本語はわかっていると、ついつい錯覚してしまいがちですが、子どもはまだまだ知らないことばの方が多いんですよね。ナナが今お気に入りでよく読みきかせをおねだりされる絵本で、それを実感しました。
五味太郎さんの「これはのえほん」です。なつみも小さい頃大好きでした。「これは あたま」「これは て」「これは はこ」「これは ひも」と、説明しながら中でストーリーも流れていきます。
「これは あたま」の中では、
”これはあたまです”→”あたまはぼうしがかぶれます”→”あたまはヘッドホーンがかけられます”
というように、1ページのことばが少なく、淡々と語られるので、この本を読み聞かせしていると、1ページごとに質問攻めに合ってしまうのです。
「だいかつやく、って何?」「きもちのこもった、って何?」・・・という具合に。5,6回聞くと、その後はわかったのか質問せず物語に耳を傾けられるようになりました。幼児向け、国語辞典のような会話です。
よく、「怒っているのに聞いているんだか、ホントにもうっ!」ということばも聞きますが、きっと、大人が興奮して大人言葉で早口でまくし立てたら、こどもは「なんだか叱られてる・・うん・・でも・・・」てな感じで、理解できていないところも多いのかもしれません。
こどものペースで、こどもがわかる言葉で伝える。何か大事なことを教えたいとき、叱る時などは、普段のことばとはちょっと違って、特に意識した方がいいかもしれません。
その時の状況と聞いた言葉が一致する体験を何度も繰り返したり、本を読んだりして、決して覚えようとお勉強したわけではないけれど、大人になるにつれ、母国語である日本語が豊かになり、意味がわかる言葉が増えるのでしょうね。
絵本を読み聞かせしていると、美しい言葉、短いけれど日常で使わないから子どもは知らないだろうと言う言葉があふれていることに気付けます。ストーリーを色々体験すること、絵に触れること、読んでいる人に近づいて過ごすことと共に、やはり幼児期の絵本は言語的に大切です。
なつみは「これはのえほん」で、質問することはありませんでした。今も勉強や知的なことは苦手で、フワフワと感覚で生きています。ナナは色々なことを質問します。どちらかというと知的なことが好きなタイプなのかもしれません。きっと大きく違いがあるんでしょうね。それぞれの良さです。
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