4月に入ると姫路城の修理が始まると言う。「そうですか。」「へ~」という感じでよかったんだが、「しばらくの間(多分4,5年)あの綺麗な天守閣が見られません」と言う旅行会社の宣伝文句にのってしまい、バスツアーに申し込んでしまった。しかもうっかり土曜日を選んで。
先週土曜日、バスは8時半に出発したのだが、土日の高速千円の影響もあるのか、京都、大阪あたりを通過するにはのろのろの渋滞を辛抱し、やっと姫路市についたころには、また、各地からのバスの多さにびっくり。桜の花と、天守閣の美しさを我が物にして楽しもうと思ったのは、なんと甘い考えだったのだろう! 当たり前のことではあった。これくらいのことは、誰でも考える。 つぎに、バスツアーという旅行会社の安くて、坐っていれば目的地に着くと言う親切な商売にのってしまったこの大勢の人びと、しかし、まさにその、ひ・と・り・である自分に、おかしくなってしまった。
よし!もうこの大勢の人で埋まった姫路城を楽しもう!と許された時間の混雑をそれなりに楽しんだのである。
4百年前の美しさは、見事にそこにある。大手門を入るところから塊の人の列。入場券を出して入った頃、すでに一時間がすぎる。天守閣にのぼるのも、また長蛇の列。
今週の土日も、さらに多くの人が、天守閣に殺到するのだろう。歴史を知り、歴史を感じ、桜とお城の美しさに心を豊かにする人々。平和で幸せ。
何年か先に、さらに美しい姿を見せる姫路城。そのときは、静かに城内を散策して、花と白鷺の姿を心ゆくまで愛でたいと思うのだが・・・・・。
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