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聞いてくれてありがとう 03月19日 (金)
来週はもう卒業式。

6年間続けてきた読み聞かせも先日最後をむかえました。

なにを読んでもよろこんでくれた無邪気な低学年のころ。

おかあさんが教室に来てくれるのが、ただただうれしかった子供たち。

4年生ぐらいからは、その場で反応がよくみえなくなり、たまにはずすと
あとで酷評を食らうことも。ーー;

「かってによめばー?」的な空気が徐々に漂ってきた。

ある男の子のお母さんは「うちの子嫌がるのよ」と読み手を降りた。


5年、6年は毎回が真剣勝負。

ざわつくようすに決しておじけずくなかれ・・。

このざわつきを、水を打ったような しい~~ん・・・・に

変えてみたくて、こちらも一層吟味を要する。
それがたのしい。


いつも拒絶する背中。でもどこか寂しげ。

あの子は、朝からおかあさんと喧嘩でもしたのかな。


そんな反応を見ながら、今度は何を読もうかと図書館をぶらり。


うつむき、ひざを抱え、つめたいタイルの床を指ですう~っとなでながら
でも耳はちゃんとこっちに傾けているらしい。


ある瞬間、床であそんでいた指がぴたっと動きを止めたかと思うと

顔をあげてこちらをみる。その表情がすこしやわらぐ。

・・・通じたのかな、つたわったのかな。


一冊の本につたえたいメッセージをこめる。それを受け止めてもらえたのかな、と感じた瞬間が、
最高に嬉しかった。


私たちの間に直接の会話はないけれど、

双方の気持ちは通い合っていたと思う。


「〇〇のお母さんの読む本はおもしろい」

ときどきそんな声が聞こえてくるのが励みになった。


親子の思いがどうしてもすれ違ってしまうこの時期に

「ほんとはわかっているよ」と、どうしても伝えておきたい気持ちがあった。


読み聞かせは、一方通行のコミュニケーションじゃないことを

身をもって知った6年間だった。


ここまで続けられたのも、いろいろな方の支えによる。

ことに、読み手ではないけれど、

もしもの時のためにと本をいつも携えて、

誰よりも早くその場に来て待っててくれたおかあさんの存在が大きい。
読み手には見えない子供たちの細かい様子も聞くことができ、

子供たちのきもちに沿った読み聞かせ活動を行うことができた。


朝のたったの20分間ほどの時間だけれど、

こどもたちの様子を見る貴重な機会だった。

「あの本、最後まで読みたかったから、こないだ買ってもらったよ」

そんなひとことも嬉しいけれど、みんなが

人の話を聞ける人・・に成長したことが何よりだ。


もともと人は話したがり。でも、一日の生活のなかでは、しゃべるよりも「聞く」ほうが圧倒的に多い。

人の話を聞けない大人は多い。

人は「聞くための技術」を身につける必要がある。

なぜなら、聞くことはコミュニケーションのキホンであるし、

人に対する信頼と安心は、「話を聞く」ことからうまれるのだから。

でもみんなは、すでに聞く練習をたくさん積んできた。

これはすごい財産だ。

中学生になっても、きっとみんなを助けてくれる。

だから自信をもって進んでほしい。

みんなへ、
これまで聞いてくれて、ほんとにありがとう。
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