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ひとりからグループへ |
03月01日 (月) |
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先週金曜日の夜の小学生グループでのこと。
小学生も最近は低学年からスポーツの部活に入る子もいて、S(小4)とSh(小2)の姉妹も学校のバスケット部に所属している。
しかも、週末の夜となると一週間の疲れを引きずってか集中できなくて、すぐにはみんなの輪の中にも入れず姉妹でくっついていることもしばしばある。今日もママの仕事の帰りが遅かったため、いつもより遅れてやってきた。
この日はNR1がどれくらいできるか順番に歌いながら動いたあと、テーマ活動「まよなかのだいどころ」をやるので役決めをしたが、役もとらずに背景をするとのこと。
二人とも自分の気持ちを素直に出せないタイプ、言葉には出さないけれどもどこかしら心を開いていない感じだった。
テーマ活動しながら二人の様子を見ていた。
「背景って何をすればいいと?」と不機嫌そうに尋ねるSh。
「そうやね~外の空の様子とかあらわす?」とテューター。
やがて、パンやがパンの練り粉を混ぜるところで、いきなり二人が向かい合い左手どうしをにぎりあった。
それからグルグルまわりはじめたのだ。練り粉が混ざりあっている表現、おもしろい。思わず私が「それ、いいね~」と言うと、ますますスピードをあげて回り出した。
そうして、最後まで動いたあとで書いたノート活動をみてはっとした。
姉Sの用紙に「今日は楽しかった★ 自分は背景だったけどShと一緒に考えた。だからテューターにほめられた。うれしい。(その横には私の笑っている顔の絵が描いてある)だから次もがんばるもんね!!」
(下には私の絵と吹き出しで「いいね!」と描いてある)
またみんなで笑顔でテーマ活動している絵も描いてあった。
私はこれを見て胸が熱くなった。
Sは、褒めてもらいたかったんだ。いつもママが忙しく働いるから甘えたいところをぐっと我慢してさみしかったんだなと思った。
「その動きいいね~!!」
Sは自分を褒めて認めてもらいたかったんだ!!
さりげないテューターの一言がいかに子どもたちの心を左右するかをSが気付かせてくれた。
そして「グループ性を育てることは一人ひとりの子どもの心に寄り添うことから始まる」ということを学んだ。
どんな時も子どもたちの心にそっとよりそい、心の声を聴けるテューターでありたいと思った。
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