バンクーバーオリンピック、選手皆さんがこれまでやってきたことを目いっぱいオリンピックの場で出しきってくれるとうれしいですね。
インタビューの感想で気になる言葉「~~でよかった」
ラボっ子たちに「どうだった?」と聞くと「~~でよかった」という答えがよく返ってきます。
「よかった」という言葉の裏には「よくない」が隠れています。いつもいいか悪いかっていう場に立たされているのかしら。
「うれしいかった」「いやだった」「かなしかった」「わくわくした」人として第一次感情と言われる「気持ち」ではなく「よかった」という言葉になる。
これは今気になり始めたわけではなく、ずっと気になっています。麻生前総理が「よかったんじゃないですか」なんてよく答えていらっしゃいました。第三者的。「よかった」とは評論家の言うことで主体者が言うことではないのでは、といつも感じます。
「よかった」の主語は自分ではなく他者。「だれそれはこうしてよかった」自分のことをいう場合もありますが、それは「うれしかった」「安心した」などが「よかった」という言葉になっている気がします。
「私」を主語でしゃべる。自分の喜怒哀楽に向き合う。いやな気持ちにもつきあう。
怒りは第一次感情ではなく、悲しさが変形したものだそうです。
「よかった」という言葉をラボっ子やテレビで聞くたびに、なんだか釈然としない私です。
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