|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
自己評価としての発表会 |
12月26日 (土) |
|
「かあさん、どのグループもヤバいじゃん。」
23日祝、振替として行なった臨時ラボで、丸一日、全グループを見たナギがいった。
クリスマス発表を二日後に控えて、最後のパーティだった。
確かにことば(セリフやナレーション)がのっていない子が何人かいるし、
動きがスムーズではないグループもあって、ナギはそれを「ヤバい」と言っているのだ。
「ヤバい」…かな?
確かに、劇としてはつたない。
見ていてわからないと思う。
今回はお客さまが5人もあるけれど、たぶん初見でストーリーを理解できないだろう。
でも、テーマ活動は劇じゃない。
いっしょに過ごした時間、
その場をつくろうとしてくれていることへの感謝、
そして小さい子にはいっしょうけんめいさが、
私には見える。
ただそれがテューターのいい訳、逃げ なのではないかと、
自分の仕事へのシビアな評価なのではないか、と考えた時、
ナギのつぶやきに「そんなことないよ。」と即答できなかった。
発表とはどうあるべきなのだろう。
見てもらう人の期待にどこまで応えるべきなのだろう。
ちがう。
やりきっていない、と思っている自分がいる。
それが胸の詰まり、なんだ。
疲れもあってか、すっかり落ち込んで、
夕食の準備もままならず、カレーで済ませてしまった。
「このカレー、スッペーな。」とナギ。
ごめん、レトルトだからね。。。。。。
そこへ、こんなメールが届いた。
私がお世話係をさせていただいたテュータースクールを経て、
今年新開設された神奈川支部のTさんからだ。
ご了承をいただいて、全文転載で。
******************************
今年も残すところ10日もないですね。お元気ですか?
おととい地区発表会があり、がらがらどんを発表しました。
どの子も自分の持っているものを出し切り、やりきった「すっきり」感が顔に出ていました。
前日の練習まで、トロルや大きいヤギの表現を迷いに迷ったり、セリフが思うように言えなかったり、といった状態でしたが、いいものが生まれそう!との予感が私にはありました。
だって、この2ヶ月あれだけお話に向き合い楽しんだんだもの、たとえセリフが出てこなくても思い切りやってくれればいい、そんな気持ちでした。
ただ予想以上の出来で、舞台の上にがらがらどんの世界が広がっていたのが見えたので、テーマ活動をするって、なんてすごいことなんだ、と改めて思いました。
何かこう、現実以上の確かさをもって真実が迫ってくるようなものがありますね。
子ども達にも、私にも大きな気づきがあったので、テーマ活動の発表に思い切って臨んでよかったです。
もうひとつ、テューターとしては、子どもの小さな「キラッ」を見逃さずにキャッチできる感性を養わなければ、とも思いました。
発表を終えた☆☆パーティの子ども達一人ひとりに、他のパーティのTが「○○のここがよかったよ~」「CD聴いているみたいなナレーターだったね~」となど、心から褒めてくださったのが、子ども達も嬉しかったようです。
少しずつの成長を喜んでくれる大人がたくさん周りにいる幸せ、そんな大人に毎年会える幸せ、って素晴らしい、私もそんな大人の1人になりたい、と強く思いました。
発表会を終えて、とてもすがすがしい気持ちです。でも、家の中はめちゃめちゃ。
明日のクリスマスパーティを終えたら、家事頑張らないと・・・・。
お忙しい中、お返事不要です。ご報告まで。
どうぞよいお年を!
***********************************
Tさんがもっている人間としての資質なのだろう。
ことばの選び方というか想いを言語化する力が、私にはとてもまねできない。
でも今の心境にあまりにぴったりで、
胸に詰まっていたものが、す~っと流れていった。
そうだよね。
目指すべき発表はこうでなくちゃね。
おかげさまで、おだやかに本番を迎えることができた。
子どもたちは発表本番中でさえ成長し、グループは進化する…と、自分の中で仕切り直しができた。
本番が一番よいできだった子、
パーティでの方がよかったグループ、
ギリギリでおしりに火がついて自分でセリフを入れてきた子、
予定にはなかったうごきで会場を盛り上げた場面もあり、
さまざまなLIVEシーンが見られた。
ふりかえれば秋から冬にかけて
私自身が心のバランスを失った期間が1~2週間あり、
それは遠からず、今回の発表に影響したと思う。
子どもたちはもっと「キラっ」を発信したかったと思う。
発表の結果は、テューターの評価でもある。
それをちゃんと受け止めよう。
次は春。
子どもたちの1回は重い。
次は
子どもたちの目線にあがれるように、
心も体も感度を高めて、1月からのパーティに臨みたい。
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|