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てんてこまい でもなれればゆかい! |
12月11日 (金) |
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松居直氏(元福音館会長、現相談役)によると「子どもはことばが喜びや悲しみを与えてくれるということを、無意識に体験しながら、感情の世界をつくっていくのです。ことばは抽象的なものや知識とはちがって、もっともっと人間に密接にかかわり、人間の全存在にかかわるものです。ただ楽しく、本当に夢中になれる喜びをどれほど大人たちが見つけてやり、その環境を維持できるかがとても大切だと思います」(ラボの世界、特集「ことばを育てる」より抜粋)とありました。
もうすぐ毎年恒例の「地区冬の発表会」です。今年は森下パーティ全員で「ふしぎの国のアリス・ハートの女王」に取り組んでいます。しかし、事態は大変な事になっています。とにかく、小さい子が多く、「ふしぎの国のアリス」が大好きなので、毎回「はちゃめちゃ、どたばた、とんちんかん」の世界なのです。おはなしそのもの!何が起こるかわからない、でも楽しくてしょうがない。私はこのお話しで、子ども達がいかに物語の中に入り込み、はちゃめちゃしながらも、トランプの兵士になったり、女王様やウサギになったりしながら、ちゃんとその場面になったら行進したり、クロケーやったりしていることに感動をもって見ています。教え込んだり、やらせて見栄え良くするのは大人の側から見ていてすっきりして、「わーお上手!」という評価につながるかもしれませんが、そればかりを望むと子どもの本当の心理はどうなのかと疑ってしまいます。ラボはテーマ活動と言う心の表現を伝えていく活動だと捉えてみていくならば、まさに今回の幼子の表現は「ふしぎの国のアリス」そのものであり、その中に歌われている歌の歌詞「へんてこてこりん てんてこまい ふしぎの国はびーっくり はちゃめちゃ どたばたとんちんかん でもなれればゆかい!」そのものなのです。
私たち大人が忘れてはならない子どもの心の表現が「ふしぎの国のアリス」にはいっぱい詰まっていることが改めて分かりました。
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