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世代をつなぐ交流 |
11月25日 (水) |
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先ごろ、うちの家族は、大イヴェントに興奮した。
1973年、ラボ国際交流の参加者として、16歳の少女、バーバラが、アメリカ、アイダホ州から我が家にやってきた。受け入れるホストフレンドは14歳の娘。翌年私のむすめがバーバラの家にホームステイをした。こうした交流の充実した物語は、40年続くラボ国際交流の中では、何万人のラボっ子たちが体験してくることではあるが。
1973年くろひめ
バーバラと娘との交流はどんどん深まり、海を挟んだ本当の姉妹のように、結婚式にも参加し、私も彼女の家を訪れたりもした。彼女は二人の娘の母親となり、農業と牛の世話などに忙しい主婦だったが、折にふれ、私にも便りをしてきて、子どものかわいい写真などをこまめに送ってくるのだった。バーバラは、上の子どもが3才になったとき、機会があって、再び我が家を訪れた。下の子どもがまだ、数ヶ月と言う赤ん坊なのにやってくると言う、日本好きのスーパーお母さんだった。そうこうして月日は流れ、・・・・・バーバラの上の娘、ジョイも結婚することになった。そうしてさらに、ジョイ夫婦は、仕事の都合で日本にしばらく住むことになった。日本好きの母さんの子も日本好き。
さてさて、話はちぢめて、11月20日、バーバラが、3度目、日本に来ることになった。そうして、バーバラとジョイ夫婦を東京に住む私のむすめが同行して連れてきたのだ。
25年ぶりに見る懐かしい日本の家は、彼女の興奮とうれしさで、やかましく、にぎやかな、笑いと涙の熱い夜となった。ジョイも、本当にわれわれの孫娘のよう。彼女は自分の赤ん坊の時からのアルバム(私が作っておいたもの)を見て、胸を熱くし、彼女の夫マイクは、交流の深さに驚いているようでもあった。こうしていると、不思議な錯覚が起きる。私は、「バーバラのお母さんが、バーバラを連れてやってきたよう」・・・・・タイムスリップ・・・・・に感じてしまうのだ。
このタイムスリップは、バーバラにも起きる。私のうちから東京に帰り、関東に住む私の息子が、8歳の息子を連れてきて、バーバラたちと会食したのだ。16歳のバーバラが見たのは、8歳のホストの弟であり、今再会したその弟は、(彼女にとっては瓜二つとも思える)おなじ8歳の男の子を連れているのだ。いい男になり、いい家族を持った彼に喜んでくれたらしい。
短い滞在の時間を、フル回転にすごして別れのときはやってくる。日本の家庭を体験できた夫マイクには、いろいろと初体験があり、より価値あるひと時であったと思う。「また、ジョイと二人でいらっしゃい」と私がいったら、彼はすかさず「ベイビイと一緒に」と言った。その一言に、短い時間の日本家族との交流に満足の気持ちが表れていると思った。
長い歴史を持つラボの組織の中には、数え切れぬほどの尊い交流物語がある。今年も、来年も次々と新しい物語が生まれていく。丁度今、来年度の参加者が心を決めて、事前活動を始めるときだ。改めて、ここに交流のあり方、活動の大切さを思い、若き参加者の未来に幸あれ、と祈りたい。
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