今日は、久しぶりに美術館までブライアン・ワイルドスミスの原画展「おとぎの国のファンタジア」に行って来た。絵本はよく目にして読んでいたし、好きな作家の一人で、原画を見るのはこれが初めて。さすが「色彩の魔術師」一つ一つの作品が実に細かく、たくさんの技法を使って描かれていて、ひとつひとつじっくり時間をかけて見ることができた。絵本の印刷では分からない鉛筆の線や、クレヨンやペン、切り抜いた絵や貼り絵、他にも見たことがない技法がたくさんあり、一体この色はどうやって出しているんだろう?どうすればこんな風に描けるんだろうと思いながら、久しぶりに絵を堪能してきたという感じ。去年ワシントンDCのスミソニアン博物館でモネやルノアール、ゴッホなどの絵を見ることができたが、1時間という超短い時間でじっくり見ることができなかったので、今回はゆっくり時間があって良かった。トールペイントを始めてから、今まであまり気にせずにさっさと見て済ませていたものが、今はどうやってするんだろう?これは自分でも試してみようとかいろいろ考えながら見ることができた。興味のない時は素通りしているものが、何かをきっかけに広がっていく世界が、また人を豊かにしていくのかな?
まだ見ていない人は是非見に行って、ワイルドスミスの芸術の世界を見てきてください。ホントに絵本は、子どもに与える最高の芸術作品。たくさんの絵本に小さい頃に出会った子どもは、きっとたくさんの芸術作品に出会っているんだろうな。こんなに手頃で身近にある芸術を、たくさんたくさん出会わせてあげたいな。一枚の絵の中に、画家はたくさんのメッセージを込めて描いているんだなとワイルドスミスの絵を見ながら改めて感じながら帰ってきた。
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