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私の遊び場、台所 |
09月28日 (月) |
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同姓同名の方で、30年以上前から、朝日歌壇にしげしげと入選なさる方がいらっしゃる。申し訳ないことだが、朝日新聞を見て私だと思って読んでいてくださる方がいる。いままでに、このことを話題にした人には、その都度、「同姓同名なの」と伝えているのだが、つい先日も、遠くから「お久しぶり」と電話がかかってきて、「読んだわよ」と言うから、「ごめんね。あの方は同姓同名なの」というと、「ずっと、あなただと思っていたわ」と言った感じで、なんとも致し方ないのだが、まあ、そんなことで遠くの友と話が出来るのも、楽しいことである。
ところで、その方の、最近の入選作にこんなのが載った。
残りもの刻みてささっと炊く五目飯手抜き上手に老いてまた秋
この方と、私がごく自然に間違えられるのも、申し訳ない言い方だけれども、私の考えそうなこと、私のやりそうなこと、私が詠んでもおかしくない、私もいつも、まったくそのまま共鳴する歌であるからだ。
今夜のご飯、忙しい日の夕飯、にぎやかに大勢がよってくるもてなし料理。みんな私にとっては、たのしい。それこそ、「ささっと」できる。日日の生活では、近くの農家から野菜が来る。スーパーで、いるものを少しずつ買うのとは、ちょっと違うともいえる。料理の方法も臨機応変に、保存も考えなければならない。
今では、きゅうりやトマトなどの夏野菜はすんで、次の畑の準備だ。
昨日、今日に届いたものは、ピーマン。もう終わりだからと、木についたまま、「いいだけとって食べてね」と、どさっと置いていった。全部とって、小さいのも一緒にいっぱい。細く切って油でいためて佃煮風に。(半分は冷凍に)
間引きした大根葉。3センチくらいに育った大根がついた柔らかいはっぱ。青い葉っぱはごま油で炒め煮に。じくは、一夜漬けに。
サトイモと、その茎、ずいき。サトイモは農協には収められないような小さいものばかりたくさん。(私は商品にならないようなものをもらうとうれしい。いかにも物を大切に無駄にしないようで。)ピンポンだまより小さい小芋孫芋は、皮がすぐ取れる。芋茎は、蕗のように皮をとり、ゆでてあくを抜き、甘酢につける。綺麗なピンクになる。・・・・・こんなことを面倒でなく、楽しんでやることを知っていて、いつも届けてくれるのだ。
料理や、食材の処理法などは、今までに知っているものだけでなく、最近では、テレビを見ていると、ヒントがいっぱいある。料理番組だけでなく、食べ歩きグルメ番組なども多い。「おいしい」といって食べるレポーターのメニュー、そのお店の自慢話、など聞いていると、私は、そこに行って食べようと思うのではなく、「おいしそうだ、今度作ろう」とインプットすることになるのだ。料理は無限に広がり、いくらでも応用が利き、おいしい賢い食卓が出来ると思う。
思いつき、遊び心で作る創作料理(もともとはすべて料理は創作だと思うが)もけっこうつくる。うちの菜園にできたパプリカは、少し変わった形でかわいらしい。
このかわいらしさ、きれいなみどりを、そのままに料理したいなと思い、考えたのは・・・・・・
溶き卵の中にツナ缶をほぐしいれたものを、種を抜いたパプリカの中に流しいれて、蒸し器で蒸した。卵が少し膨れ上がり、青いパプリカの上にこんもりと黄色い帽子をかぶせたよう。かわいくておいしかった。
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