映画『チェチェンへ/アレクサンドラの旅』
原題:Alexandra
監督・脚本:アレクサンドル・ソクーロフ
製作総指揮:ドミトリー・ゲルバチェフスキー
製作:アンドレイ・シグレ
撮影:アレクサンドル・ブーロフ
音楽:アンドレイ・シグレ
製作国:2007年ロシア・フランス合作映画
上映時間:1時間32分
配給:パンドラ、太秦
公式サイト
http://www.chechen.jp/
アレクサンドラ(80歳)は
ロシア軍駐屯地に大尉として勤務する孫のデニス(27歳)に会うため
軍用列車や装甲車を乗り継いでチェチェンの最前線までやってくる
(ロシアで家族が戦地にいる兵士を訪ねるのは珍しいことではないらしい)
孫は優秀な将校で掃討作戦に従事している
彼女は孫と同じテントに泊る、
「疲れた」「腰をおろしたい」といいながらも
基地の中を歩きまわり、市場にでかけて行き、
若い兵士たちや現地の人と親しくなってゆく
戦場のシーン、戦闘のシーンはまったくないなく、
戦場の最前線である基地とその周辺を舞台に、
最も大切な家族、見知らぬ者同士といった人と人との触れ合いを、
丁寧に描き出す
数日の間の行動を追った映画だが、チェチェン戦争の悲しみや苦しみ、
そして深い傷がゆっくりと浮かび上がってくる
主演のガリーナ・ヴィシネフスカヤは、オペラ歌手
チェリスト、ロストロポーヴィチ(2007年死去)の妻
夫とともにソビエト政府により、国籍を剥脱され、
20年間以上アメリカで亡命生活を送った女性である
撮影当時80歳
|