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『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウム 簡単なレポート2009-06-06の日記 |
06月06日 (土) |
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『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウム 簡単なレポート2009/06/06の日記 06月06日 (土)
『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウムヘ参加してきました
会場は青山学院大学の大きな教室
参加者はほぼ100名ほど
内容は・・・・・(敬称略)・・・・・
鵜飼哲(一橋大学)1955年生まれの「二人の雁を相続するために」と
酒井隆史(大阪府立大学)1965年生まれの「社会か地理か・・・谷川雁を今読むということ」
と二つの基調レポートがあり
今回刊行されたセレクションの解説者佐藤泉(青山学院大学)と仲里効(映像批評家)の話
編集をされた2人、 岩崎稔(東京外国語大学)と米谷匡史(東京外国語大学)の話がありました
この6人の中で5人は大学の先生ですが
谷川雁を研究対象としてではなく、
現在の日本が抱えている問題をどのように解いてゆけるのか
そのための手がかりとして、谷川雁について考えるという姿勢が共通していて好感が持てました
案内に「異質なものを交錯させ、新たな「集団」・コミューンをつくりだし、
人々の感受性・主体性を奥底から変革しようとした谷川雁の思想と運動の軌跡を、
「原点」と「工作者」というキー・ワードに注目しながら読みなおします」とあり、
この会そのものをそうしたものとしたいという主催者の思いも会の始まりに話され
予定時間を越えての会の終わりにもこの思いを実践的に継続してゆきたいと
今後の継続を提案する会でした
会場との討論の冒頭に、物語文化の会の方から活動について
宮沢賢治の童話の活動のこと、
谷川雁のつくった合唱曲『白い歌、青い歌』が今も歌われていることなど話があり、
続いて私から、ラボ教育活動について話しました
「谷川雁が関わった教育活動が今もラボ・パーティとして展開されていること
教育活動として今もこどもたちによって全国で活動が展開されていること
谷川雁がこどもたちに残した作品が『ピーターパン』や『国生み』などたくさんあること
その作品は今も英語体験、表現活動の素材としてこどもたちに愛され使われていること
毎週の活動、キャンプ、国際交流活動、幼児から大学生年代まで
この活動は実現されたこどもたちによる『コミューン』といってもよいのではないか・・・」
谷川雁の研究者の方にとっても、会場に来られていた多くの方にとっても
谷川雁の展開した現実の活動について話しを聞くのは初めての事でとても印象に残ったようです
二次会にも参加したのですがお礼の言葉や具体的な質問をたくさんのかたから受けました
角川書店から今年谷川雁特集のムックが出たり
今回日本経済評論社から谷川雁セレクションが出たりと
時代の曲り角という状況を受けて、
谷川雁を読み直そうという機運が生まれているのでしょうか、
谷川雁への関心の高まりを受けたいい会でした
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