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支援物資に思う・・ |
05月04日 (月) |
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昨夜遅く、トラック満載の物資が届いた。運送中に雨に祟られ、積荷の一部が濡れてしまったので、今日は運動場一杯それを広げて干してある。
中身は、通学用バックパックやドリルや副読本などユニセフからの教育支援物資だった。バッグなど乾けば問題ないけれど、本類は濡れるとページがくっついて開かなくなる。とても良いものなので、とても勿体無い・・。数日後、ここの周辺の該当年齢児童のいる家庭に配布されるのだろう。それでも、まだまだ足りない。
奥地のチリマリの子ども達の元までは届くことはない。
前に来訪した時は、冬だった。毎年寒さで多くの人々が亡くなる。その時、この運動場には多くの人々の行列ができていた。家庭に1枚ずつの毛布とジャケットが支給されていた。ヨーロッパからの支援だったと思う。
9月に訪問した時も、この運動場に多くの婦人の行列ができていた。油と米の支給だったと思う。
毎年、洪水に襲われ、またそれに振り回されている内に北風が吹く季節となる。人道的な立場から、世界から支援物資が集まり、一部はきちんと、この地まで届き、弱い立場の人々に届けられてはいる。この事はすばらしいのだが、配布に従事している職員や同国の高額所得者は自国の問題に関して、自分達で解決の糸口を探ろうとはしない・・。
バングラデシュの問題を、如何にバングラデシュの人々に、自分達の問題だと認識し行動してもらえるか・・・そのことが、いつも直面する問題なのである。
そんなバングラデシュ気質に一石を投じたのが一昨年より始めた「“H&H"チャリティバザー」である。スタディツアー参加者が持ち寄った品々を販売して、売上金を小学校での給食の足しにする試みである。買うのはバングラデシュ人スタッフ。昨年は5,552タカの売り上げだった。学校の先生の一ヶ月の給料に匹敵する額である。さて今年は・・・?
今年の売り上げは8,450タカ!!!良かった・・・!子ども達の給食費を補える・・。貧しい家庭では、学校での食事が、その子の唯一の食事であることが少なくない。口減らしの奉公や結婚と裏表の関係でもある。
でも、いつかは、バングラデシュの人々が自国の問題として捉え、自分達で考えなければならない問題なのである。
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