国宝 阿修羅展で行く2009/05/01の日記 |
05月01日 (金) |
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国宝 阿修羅展
http://www.asahi.com/ashura/
阿修羅像は奈良興福寺宝物館に置かれている
何度か訪れてその度にゆっくり時間をかけて見てきた大好きな像である
今回の国立博物館平成館の展示では360度周りから見る事ができる
三面の顔のそれぞれの表情を比べる事もできてよかった
たくさんの人で盛況だが午後遅くの時間だと比較的空いている
光明皇后は、母の橘三千代が天平5年(733)に没した後、一周忌供養のため興福寺に西金堂を建立
釈迦如来、釈迦の十大弟子、四天王、八部衆像などの28体の像、また菩提樹や金鼓(こんく)などの荘厳具を安置された
釈迦の浄土を立体的に表したものである
朝廷内の争いごとのなかで生てきた光明皇后の祈りの気持ちが込められている
光明皇后は仏教に篤く帰依し、東大寺、国分寺の設立を夫に進言した
貧しい人に施しをするための施設「悲田院」、医療施設である「施薬院」を設置して慈善を行った
夫の死後四十九日に遺品などを東大寺に寄進、その宝物を収めるために正倉院が創設された
さらに、興福寺、法華寺、新薬師寺など多くの寺院の創建や整備に関わった
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%98%8E%E7%9A%87%E5%90%8E
阿修羅像は八部衆のうちの1体である
皇后に仕える役所であった皇后宮職をあげての仕事であり、光明皇后の強い意志が感じられるという
日本で生まれた作品である
3つの顔と6本の腕をもつ少年のような可憐な像で、胴体も腕もとても細く、憂いのある敬虔な表情がすばらしい
阿修羅はインド神話では軍の神で、激しい怒りを表すのが一般的だが、興福寺の像は仏門に入った後の新しい境地を表している
脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)の技法
「阿修羅像は、当時、唐から伝わった『金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)』をもとに作られたと考えられる
阿修羅は、これまでの罪を懺悔して、釈迦に帰依することが説かれている
阿修羅の表情は静かに自分の心を見つめ懺悔する姿を表したものと考えられる
脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)の技法
http://www.bunkaken.net/index.files/kihon/zaishitu/kanshitu.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%BE%E6%BC%86%E9%80%A0
粘土でつくった像に漆に浸した麻布を重ねて造型する
3枚4枚と重ねてゆく
漆が乾いてから中の粘土を全部取り出す
戦火や何度もの火事にあいながら、残ったのは人一人が抱えて持ち出せるくらいに軽かったからである
1200年を超える時を経てた仏像とそれに込められた平和への祈りが
今こうして伝わってくる事の奇跡
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Re:国宝 阿修羅展で行く2009/05/01の日記(05月01日)
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ふらさん (2009年05月06日 14時36分)
こんにちは。始めまして。
私も先日「国宝・阿修羅展」へ行って参りました!
もの凄~く混んでいましたが、私の目的は阿修羅を含む”八部衆のみ”で
したので(^^ゞ、ゆっくりたっぷり☆大好きな八部衆一体一体に語り掛け
ながら(怪しい・・・)、心癒されて来ました。(この時代の仏像は、柔ら
かくて優しくて本当に素敵ですね~☆)
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