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15少年漂流記レポート |
04月03日 (金) |
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2008年12月14日に発表した、国分パーティテーマ活動発表のレポートを記録として残しておきたいと思います。
夏からのスクランブルラボとして、
各グループの5年生以上のリーダーが企画。
★登場人物キャラ分析&人気投票
★お話たどりゲーム
★少年たちのように、話し合い上手になるには!?
★牛乳パックでいかだづくり
★骨っこ探しゲーム
★クイズで、水風船ゲット
などなど。
場所、日程、内容、進行を高学年が、自分たちで、運営。
1話~4話をちりばめて、スクランブルラボを進めていくので、
参加者は、全員、家で、よく、CDを聴いてこないと、楽しめない。
幼児には、少し複雑なお話かと心配したが、
最終的に、嵐の場面で、すご~く盛り上がり、
1話に決定。
また、ドニファングループ対ブリアングループの意地の張り合いが、
極限の状況でだんだんとたかまっていくのが、1話
ということで、3話の票も多かったので、グループによっては、
ずっと、3話を繰り返しやっていたところもあった。
最終的に、1話に決めてから、2か月しかなかったので、
私としては、内心、あせっていたけれど、
子どもたちの中では、『15少年漂流記』はすべて合わせて完結なのだから、何話でも、あまり関係なく楽しんでいた。
これから、夢を託して出発の場面、というのは、小さい子達を配慮しての決定だったこともあるようだ。
あせって、早くから、絞らなくてよかったのかもしれない。
とにかく、この物語全体をみんなが気に入り、お話に入り込んでいった。
こんな本のおかげもありまして、、、
←今回のテーマが大好きになった、ラボハウスライブラリーで、大人気の『イラスト図解15少年漂流記』PHP研究所編纂
これほど、15少年のお話に興味を湧かせる本は、ない!!
特に、男の子たちは、はまった。
テーマ活動をしていく上で、船の構造、島の位置、島の環境、など、科学的好奇心を満たしてくれる本なのだ。
やっと、1話に落ち着いたのもつかの間、
11月に合宿をやるかやらないかで、
またまたもめる、、、
合宿の施設の利用可能な日程と、中学3年生と高校生の日程が、どうしても合わない、、、
やるなら、中2を最年長のリーダーで、やるしかない。。。
でも、どうも、中2と中1の男子に、自覚と責任の態度がみられない。
そこで、テューターVS中学生男子。
いくら、やりたい、という中1の女子、小学生高学年の気持ちがあっても、
肝心の中2、中1男子がやる気がなく、CDもろくに、聞いていない、だらだらとしている、、、そんなんで、
よくCDを聴いている年下の、やんちゃな男の子たちを、まとめていける
わけがない!!
はじめに、このお話に、決めた時、男の子たちの世界を、思いっきり、
楽しもう!!ってことだったはずなのに、、、
普段のパーティで、なすべきことが、できていないのだから、合宿で、いったい何をやりたいかが、なければ、合宿する意味がないのでは!?
そんな、テューターの叱咤を受けながらも、頑として、合宿をやりたい!
と言い張る中学生男子。
かくして、私もおれて、静岡県三ケ日青年の家の予約を。
条件は、信じるからね!! の一言。
それから、中1、中2のメンバーで、各グループにやりたいことの聞き取りをして、
タイムスケジュール、内容、を練り、しおりを作成。
幼児は、年長さんから希望者お泊り。
年中さん以下は、お母さんと付添。
電車好きな幼児のために、天竜浜名湖鉄道で、行くことに決定。
*スラウナギ号の進水式(牛乳パック100個で作った筏もどき)
*晩御飯のおかずをゲット!!(磯遊び)
*嵐を体験できる映画観賞
*遭難を体験できる映画観賞
*南十字星に向かって歌おう(はくちょう座ですが、、、)
*嵐VS少年おにごっこ
などなど企画が満載となった。
高校生がいない分、アイディアに困ると、すぐに、小学生たちに相談したのが、よかったのか、
3年生から6年生の小学生たちが、とても、したの子たちをひっぱっていた。
浜名湖に繰り出したスラうなぎ号は、6人目ぐらいで、だんだんと進水ならぬ、浸水してきて、ちびっこたちしか乗れなかったが、
それを作った土曜日グループのわんぱく男の子組みは、十分に満足気。
しかも、沈まぬように、ずっと支えてくれたヨットマンの、お父さんがいなければ、私一人では、本当に、遭難するところでした~
中1の実行委員が作った、合宿のしおりを、所員サンに見せて、活動の内容を伝え、”15少年漂流記”に合わせて、南十字星に向かって、サザンクロスの歌を歌いたいと、お願いしたところ、
粋な計らいで、夜、ヨットハーバーに集合したのをみて、ハーバーの照明を消してくれた。
一気に、あたりは闇の世界。湖面の向こうの瞬く光と、空には満天の星が浮き上がる。
何をやるかも、しっかり伝えてあったので、泣き出す小さい子もいない。
みんなで、知ってる限りの星座を見つけ、はくちょう座を発見。
みんなで、サザンクロスの歌を大合唱。
そこで、誰かが、ふと、
その南十字星をきっと、帰りを待つお母さんたちも、見上げていたんだね~
そしたら、歌の意味が、帰りを待つお母さん、お父さんたちの心の声にも聞こえてきた。
極めつけは、映画観賞
゛マスターアンドコマンダー” という、嵐に遭う帆船の特撮で、数々の賞をとったラッセルクロー主演の映画
もちろん、観るのは、嵐の場面だけ。
横波は、すごいね~どこかにつかまっていなければ、流されちゃうね~
あんなに船が傾いたら、まっすぐに立っていられないね~
船の上は、何もないわけじゃなくて、ロープやら、いろいろあって、
それが、ジェットコースターのように、動くんだから、想像よりすごく危険だよね!!
それを見てから、体育館で、嵐VS少年になりきって、おにごっこ。
嵐は、嵐らしく、おそってくる。
普通に、逃げたら、だめ!!
ただ、それだけのルールなのに、チョー盛り上がり、
広い体育館を、貸切状態で、走り回った。
お風呂の後、高学年だけに用意したもうひとつの映画
”蠅の王” を観ることに。
ただし、小さい子は、寝る。としたのに、結局、最後まで、みんな一緒に見てしまったが、、、
15少年のように、少年たちが乗った飛行機が、墜落して、無人島に泳ぎ着くところから始まる。
15少年のように、正統派のブリアンVSアンチ正統派のドニファングループに分かれるのも、同じなのだが、
だんだんとストーリーの展開が違ってくる。
恐ろしい結末。
15少年の話とは、まったくま逆の結末が待っている。
ちょっと、低学年には、刺激が強すぎかと、心配したが、
そのあと、部屋で、この映画について、熱く語り合ったとか。
特に、2年生、3年生の男の子たち、、、が、次の朝ご飯のときも、
自分だったら、どうするか、、、をまだ、熱く語り合っている。
合宿の後の、合同ラボは、みんな見違えるようだった。
本当に、嵐の中の船、重い舵、稲光のたびに浮き出る折れたマスト、
波に負けまいと何かにつかまる子、、、
すべてが、物語の中で、本当に生きている少年のようだった。
セリフがない時でも、ずっと、15少年のうちの一人として、動いている。
英語のせりふ、ナレーターも、力強く、様子がわかるように、気持ちが伝わるように、大切に言おう!!
のリーダーの言葉かけに、小学1年生の子もみんな応えるべく頑張っていた。
合宿に参加できなかった高校生、中3は、本当に、悔しがっていた。
たまには、頼りないリーダーだと下が、がんばるだよ!!
と、慰める(!?)私。
小2のY君が、”15少年漂流記”を、夏休みの読書感想文に選び、静岡県のコンクールで、みごとに、優秀賞をもらったそうな。
悲しいことに、Y君は、4月にお引越しが決まり、その感想文と賞状のコピーを私に、お手紙と一緒にくれた。
何よりの、お別れのプレゼントだ。
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僕は、このお話を読んで、『生きる』について考えました。
普段、何も考えないで生きているけれど、
もし、僕がここにいたら、クマやヒョウが怖くて、外にもいけず、夜も眠れなかったでしょう。
でも、少年たちは、生きるために必死だったのです。
少年たちは、勇気があり、仕事を嫌がらずにやって、協力しあったから、みんなそろって乗り越えられたのだと思います。
けんかをしても、自分たちで、最後は、助けあえたことは、すばらしいと思います。
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本を読んで、感動することは、あるけれど、ラボのテーマ活動で、さらにリアルな疑似体験をしながら、学びあっていく子供たちの姿と、
無人島に投げ出された少年たちが、自然、仲間と格闘し合って生きていく姿と 重なり、12月の発表は、感無量だった。
合同パーティには、3回ぐらいしか参加しなかった幼児でも、
発表後は、ずっと、家で、かけて~!! とせがまれるのは
゛15少年”です。
と幼児(4歳)の親からの報告。
一緒に、やりきった達成感を、小さい子なりに味わえる経験は、何事にも代えがたい《学び》となったことだろう。
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