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秘密基地 |
03月16日 (月) |
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だれでも、子供のころの記憶に、自分たちだけの基地をつくったりした 思い出がすこしはあるのではないだろうか。
先日、娘が息咳切って帰ってきて、「おかあさん、たいへん、もうめちゃくちゃおもしろかったんだから」というのだ。
どちらかというとインドア派の娘が、だれも遊ぶ相手がいないから、と 何軒か電話でアポ取りしたあとみつけた近所の仲間と、さらに偶然に出くわした学校も違う男子たちと、 連れ立って別の子達がこしらえた基地を見に行った、という。 その基地は、まだ何も建っていない場所の中にぽつんとあり、 廃材をどこからか持ってきて、屋根までついている立派なものだ。 わざわざ家の最上階(かなり高い)まで行ってみんなで眺めたあと、 めざす現場まで雑草を掻き分け進んだようだ。
入ってはいけないであろう区域に立ち入るスリル、 背丈ほどもある雑草のなか、道なき道を進んでゆくたのしさ、
「きょうはみんなでくまがりだ」のシーンを思い起こさせる
またとない冒険ごっこを味わったようだ。
あんまり、いろんな大人にそういうの話しちゃだめだよ。
「だめだめ、そんなところ入っちゃ」と
張り紙に立て看板、おおげさに騒がれると困るしね。
だいいち、楽しみがなくなるじゃない。
東京とはいえ、まだ空き地の多い場所。
そんな遊びは、子供のときしか味わえない特有のもの。
昔、学生の私がYMCAでユースの野外リーダーをしていたとき、
山へ連れて行くと、小学生が
「遊ぶものがない、どうやってあそぶの?」と聞いた。
自然の中へ行くと、こどもは開放されてひとりでに遊びだす、
とはいえ、既にテコ入れが必要な時代にさしかかっていた。
でも、経験が少ないだけで、子供のわくわく感って、もともと
そういうダイナミックな遊びの中にあるのだと思う。
もっともっと、作ろう、「秘密基地」!
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