幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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やぎと少年 01月30日 (金)
 随分前だったが、東京のWテュ一タ一が紹介してくださった本を図書館でたまたま見つけ、最近絵本より長めの読み物の方が面白くなってきたという1年生の息子に毎晩一章ずつ読み聞かせをしてみた本が「やぎと少年」という本でした。
 アイザック・シンガ一という作家にセンダックの挿絵が描いてある本です。
子どもも面白いと聞いていましたが、何より私の心にぐっと響いたとても深みのある本でした。
「文学の素晴らしさを伝えるのに最高の本かも」と思えるくらい。
 
 「過ぎ去っていく時間、その正体は何なのだろう、そう思って首をかしげるのは、子供もおとなも同じです。いちにちが、過ぎてしまったあと、その日はどうなるか。わたしたちの昨日という日、楽しかったこと、悲しかったことを含めて、その日はどこにあるのか。過去とそれにまつわるさまざまな気持ちを思い出すうえに役立ってくれるもの、それが文学です。物語をする人にとって、きのうという日は、いつも身近にあります。それは過ぎ去った年月、何十年をいう時期にしても同じです。
 物語のなかでは、時間は消えない。人間たちも、動物たちも消えない。書く人にとっても、読む人にとっても、物語のなかの生きものは,、いつまでも生き続ける。遠い昔におこったことは、今もほんとうに存在する。
 そんな気持ちから、わたくしはこの本のお話を書き綴りました。実生活のなかでは、ここに書かれた人々の多くは、もうこの世にいません、でも、わたくしにとっては今も生きつづけている、そこで、わたくしの願いは、このひとたちの知恵、奇妙な考え方、また時には、そのとんまぶりが読者の笑いを誘うことです。
 わたくしは、〈おとなになる機会を持てなかった大勢のこどもたち〉にこの本をささげます。あの子たちが、大きくなれなかったのは、ばかげた戦争、ざんこくな迫害が、町まちを荒らして、罪のない家庭をめちゃくちゃにしたせいでした。みなさん自身が、おとうさん、おかあさんになっととき、自分の子どもばかりではなしに、世界中の良い子どもたちみんなを、かわいがってほしい、わたくしは、そう願っています。』 
 (まえがきより)

 物語が子どもたちのこころに与える影響はやはり大きいものだろうなと思いました.
 生きることの意味をいろいろ考えさせてくれるこういう文学作品により多くの子どもたちに出会ってほしいなと思います.
 おすすめの一冊です。
 
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