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めっちゃくちゃの話 |
12月14日 (日) |
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昨日、祖父母の一周忌があり、西多摩霊園まで行ってきました。
祖父母、というのは他でもない、去年の今日一日違いで祖父と祖母が逝ったのです。別の病気・別の病院でそれぞれ、3か月、1か月程の入院生活の後でした。90歳をこえる大往生ですが、母や叔父たちにすれば、両親を一度に亡くしたわけですからその喪失感はいかばかりか、と思います。
私は初孫で赤ちゃんの時から本当に可愛がってもらいました。子供の時分はもちろん、大学生になっても就職して社会人になってもよく泊りにいき、遅くまでお茶とお漬物でおしゃべりをしました。祖母とは大の仲良しだったのです。
その祖母が、幼い私たちにしてくれた創作話は最高に面白くて、従妹と「めっちゃくちゃの話」と名づけて何度も何度もききました。
登場人物は私達、従妹兄弟4人。親に内緒で冒険に出かけ、悪者をたおし、ヒーローになって街に帰ってくる、というお決まりのパターン。話は全部わかっているのに何度でも聞きたいのです。でも退治する悪者が
微妙に違ったり、一番下の妹が旅途中でさらわれたり、ドキドキハラハラする展開になっていて、この世にこれ以上面白い話はない!というほどでした。
私、子供が出来てから、同じようにやってみたのですが、全然だめ。とても難しい!頭で話をつくりつつ語る、なんてとても出来ません。話すときの間の取り方とかが、おばあちゃんのは絶妙だったんだな~と今ごろ気づきました。
そしてこのおばあちゃんは、私によからぬことをたくさん教えてくれました。パチンコに連れて行かれたのはまだ小学生のころ。
吸ってみるかい?と差し出すのは両切りのショートピース、麻雀をして(これは家族で)夜更かしして寝るときには、「寝るより楽はなかりけり、浮世のバカは起きて働く」と必ず唱えて。。。教訓めいた言葉なんて一度も聞いたことなくて、生き様がかっこよくて大好きだったおばあちゃん。もう一度だけでいいから会いたい。
夫の東京転勤が決まったのも去年のこの頃。
母がさみしがらないように、私たちをこっちに戻してくたのかな?
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