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3歳が難しいお話を聞いて感じたこと |
12月01日 (月) |
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地区のテーマ活動交流発表会が近づくと、お歌の発表だけのPRの小さな仲間も、観た時心に残るように先輩ラボっ子が取り組んでいるお話を一回テーマ活動として取り上げます。しかし今年のテーマは「安寿と厨子王」。楽しいテーマならママも一緒に発表に入ってもらおうかな~と思っていたのですが、今回はちょっと難しいようです。キディさんの中にも「怖い」「難しいからよくわからない・・・」という声もちらほら聞いたことと、PRに入ったばかりの子もいるので、発表どころか一回テーマ活動さえなかなか出来ないでいます。
でも、我家のリビングでは「安寿と厨子王」が流れている時間が多いです。当然、昼間一緒に過ごす3歳になったばかりのナナは耳に入る状態です。
他のライブラリと違って、流れている音に反応することが、ずっと無しの状態が続きました。「やはり興味が湧かないのかなあ・・」「日本語でさえ、すごく難しいんだろうなあ・・」「悪い言葉もいっぱいあるしねえ・・・」と思っていました。しかし、現代はテレビのニュースでさえ、もっとひどい言葉が流れています。ライブラリは芸術作品で、最後まで聴いて心に響くものがあり、長く人から伝わったおはなしは意味があり知恵がつまっています。最初の反応で大人が判断するのでなく、聞き込み感じることが大事です。
「だるまちゃん」「ぐりとぐら」「フレデリック」などナナがリクエストするライブラリの合間に「安寿と厨子王」が流れて4ヶ月たちました。
すると先月からお話をまねて、英日で発語したり、色々質問が出るようになりました。発語は母子の別れのシーンが多いです。音楽CDと共に感情の高まりを感じるのでしょうか?母の英語もしっかりまねて語っています。
そして、今日の朝食の時の会話を紹介します。
ナナ「こわっぱめ、って何?」
私「安寿と厨子王のことやよ。子どものこと」
ナナ「何でこわっぱめを隠したの?」
私「悪い三郎っていう人が厨子王を捕まえようとして追っかけてくるで、和尚さんが隠してくれたの」
ナナ「三郎って誰?」
私「山椒大夫の息子やよ」
ナナ「あくる日って何?」
私「次の日ってこと」
ナナ「何でピピピッって言ってるの?」
私「粟を食べに、すずめとかの小鳥が来るでその声やねえ」
ナナ「何で安寿恋しやホーヤレホって言ってるの?」
私「子供たちと離れ離れになって、お母さんが会いたいって歌っとるの」
ナナ「何で会いたかったって言ってるの?」
私「山岡太夫にだまされて、離れ離れになったから、ずっと会いたくて、嬉しかったん」
3歳なりに気付いたことや、難しい言葉を聞いてきます。こうやって、じっくり物語に向かい2人でお話が出来ることは、本当に嬉しい時間です。
ライブラリは、英語と共に日本語も育てます。そして、自分が語らずとも物語の知恵や道徳、生き方を子どもに伝えることが出来ます。
普段、外遊びも多く、家に居ても家事やラボでバタバタしてばかりいる私ですが、食事しながらライブラリを聞くことは、子どものはなしに耳を傾ける大切さを気付かせてくれました。
でも、最後まで聴くと「次は”あおむし”にしよっか~!」だって。やっぱりね・・(>_
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