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マイノリティー |
11月23日 (日) |
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ホームステイのあいだに参加したキャンプでの
思い出の歌と数十年ぶりに再会して、
もう最新MP3に取り込んで聴いている。
ネットでキャロル・キングの最近のアルバムもすでに手に入れた。
昔は考えられないミラクルな状況にあらためてびっくり。
その歌を聴いていたら、よみがえった記憶。
そのキャンプで、グループでの活動が始まったばかりのとき。
まずは自己紹介、と、よくやるあれ。
最初の人がたとえばLucy's red T-shirts といえば、次のAmyは
Lucy's red T-shirts , Amy's shoe strings とつづけ、
次のBrian は 前のふたりのを言ってから Brian's muscle in the arm
..と続ける。
はじめ、それを見ていてワケがわからなかった14歳のわたし。
耳をすませ、精神を集中させてるうちに、Oh!
やっとわかった。・・そのころにはすでに自分の順番が。
そのときどれだけあたふたしたことか。
だって覚えてない。@@;
とても覚えきれない。最低10人はいたんだから。
それで、ひとりめ、ふたりめ、三人目あたりで止まっちゃって
ホストのSherriは知らん顔で助け舟なんか出さないし、
わたしはとっても情けなくなった。
自己紹介ゲームは私のせいでせっかくのムードがこわれかけていた。
すると、ひとりの子が、私を促すようにゆっくり言い始めた。
まさに救世主~~^^;
いまも覚えてるけれど、
みんなの中で肌の色のひときわ濃い、黒髪がクリクリっと巻いた
男の子だった。私が遅れて言うのを待ちながら、ゆっくり
わたしの番まで一緒に言ってくれた。
どれだけわたしがその子に感謝したかわからない。
感謝の気持ちをきちんと伝えられたのかどうかも覚えがない。
でも、そのやさしさに触れたことは、
いろいろな意味でほんとにその後の
私の考え方をも変えた。
そのキャンプ中、アジア系らしき顔立ちの子がほかにひとりいた。
最初、あまりのこころ細さに、わたしはその子に近づきたくて
ちょっと様子を伺い観察していた。
でも、明らかに日本人ではなく、
それとわかると予想以上にがっかりした。
それまで味わうことのなかったような感覚。
環境が変われば、自分もまた、マイノリティーであるということを
教えてくれた貴重な体験だった。
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