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先生 |
10月24日 (金) |
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小5のフウが、算数嫌いになっていく。
4年生までは苦手ながらもがんばろうとしていた。
でも先日の公開授業をみて、納得。
教室の一番後ろで、
まちがわないように、
当たらないように、
体を小さく、固くしているフウがいた。
夫が何年か前に学校の授業を見て、言っていたっけ。
「先生が、楽しそうじゃないな。もっとおもしろがればいいのにな。」って。
算数って生活の中にあふれてるよ、たとえばさ…って、そんな風に学べたらいいのに。
経験のあるイメージとともに。
数字と数字、どちらがわる数わられる数、小数点を右に動かし左に戻し、
上から二けたで四捨五入は2個めを隠せばよくわかるって…
なぜそうするか、考え方じゃなく、やり方ばっかり気にしてる。
学校ではわかっているフリをしているフウだが、宿題ができない。一人で解けないのだ。
授業でわかっていないから。
家でものすごく荒れる。
お互い口論になってしまって、どうしようもない。
母さんはなんで教えないんだと言わんばかりの態度に、こちらが切れる…の繰り返し。
さぼっているわけではないのに、解けないことへのいらだちか。
フウも葛藤していて、苦しいんだろうな。たしかに、さぼっているわけでは全くない。
そんなどうしようもない状態が昨日またあって、
母子間険悪ムードのままお習字に行ってしまった。
ところが帰ってきたら、ルンルンうきうき、ご機嫌になっている。
ナギと二人で上になり下になり、子犬のようにじゃれあって、
ナーサリーライムの鼻歌、替え歌、『寿限無』を延々、
「べんけーがっ!”どじょう”の橋を渡るときっ!」キャンプソングまで飛び出して…
同じ人とは思えないほどの変わりよう。
先生が。
これまた、先生がいいんだ。お習字の。
どんな状態で行っても必ずご機嫌で帰ってくる、魔法みたいに。
ほめて、ほめて、ほめてくれる。
フウの話を「へえ。」「そうなのお。」「まあ、すごいわね、フウちゃん。」って
じっくりと聞いてくださるそうだ。
励ましてもらうだけじゃなく、やればできると思わせてもらえる。
「ほら、今日の清書。よくかけたねって先生言ってくれたけど、
フウはもっとうまく書ける気がする。来週、またがんばるんだ~。」
こどもは、けなげだ。
学ぶ喜びを、学校でも味わえればいいのに。
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