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怒っても笑う日本人 |
09月22日 (月) |
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・・とは、実はわたしである。
昨秋の一泊ステイで我が家に来た留学生と、ひさびさに
Korean townの焼肉店で食事をしたときのこと。
お得なクーポンを街頭で配っていたので初めて行ってみたが、
そのお店の従業員は、接客態度がなっていなかった。
おまけに、タバコをくわえながら料理し、ジョッキについだビールを 飲みつつ給仕する姿がテーブルから丸見え。
一緒に来ていたKoreanのCさんは
「ひどすぎます、店長さんに言います。」
と、アルバイトの店員を呼び止めた。
しかし、店長は先ほど出かけて不在。
店は、バイトの店員らの無法地帯と化している。
「あんなすがた、同じ民族としてはずかしいです。」
まじめで、礼儀正しい彼女が怒りをあらわにしていたところへ
新たにおかずが一品運ばれてきた。
「これ、ひどくないですか?これであの値段ですよ」
・・・確かに、量的にも少ないし、その内容もチョット値段に見合わない。
さらに、彼女は交渉しようと店員を呼び止めた。
そして、私にも、不満を訴えるように目配せした。
私は、目元にいくらか笑みを残した表情で、彼女と同じ
気持ちを店員に訴えようとした。
でも、すべってしまった。
「はみさん、どうして笑って言うんですか?」
「はははっ、いやあの・・ちょっと、顔も怖い顔になると
なんか自分が居心地悪いというか~ねえ・・」
「・・・・・?・・・?」
Cさんは、「日本人のそこが理解できないんです。」
と言った。
笑顔で怒ってみても、言われた人は混乱するだけだ、
と言われ、 自分でもなぜなのか、
なぜ、「相手に悪い」気持ちが同居しながら、怒るんだろう、
と、考えてしまった。 答えがだせない。
それと、韓国だと、こんなふうに「少ない」とか
「もっとサービス」とか、
食堂でも日常的にお客さんが店の人に言う。
実際、若い女性が、デートの最中だけど、
運ばれてきた料理にはっきりとクレームをつけている光景を
目にしたことがある。
日本人の彼のほうが、それを見て戸惑っていた。
「まっいいか、二度と来なければ」
と、「ことなかれ」主義に走って、後でいろいろ言うより
その場で決着をつける方が、すっきりする、と。
Cさんは、名刺をもらって帰り、
翌日その店の店長宛に電話したそうだ。
「でも、やっぱりだめでした、あの店長^^;」
彼女から、多くを学んだ日だった。
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