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言葉・表現をたのしむ |
09月18日 (木) |
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こどもたちと、テーマ活動にとりくみはじめるとき、または、いろいろと物語について話しているとき、よく、「ああ、その話、知っている!」とか、「その話、聞いたことあるよ」または「その本、読んだ」などと言う子がいる。勿論、これが悪いのではない。私は、こんなとき何回も思ったことがある。普通はこれでいい、ここまでで、終わりかもしれない。しかしラボはここからが始まりだ、と。どういう話かと、知っているだけではない。物語を楽しむには、言葉、言葉の表現に興味を持ち、綺麗な表現、繊細な表現から、物語を奥深くイメージしてほしい、と。
なよたけのかぐやひめ、国生み、かえるときんのまり、ロミオとジュリエットなど、私の心に深く残るいい言葉の表現として思い出される物語がたくさんある。だから何度でも聞きたくなり、読みたくなる。
こんなことを思いながら、今、瀬戸内寂聴訳で、「源氏物語」を読み始めた。私が始めて源氏物語を手にしたのは、谷崎潤一郎のものだったと思う。昔の話。それから、折に触れ、拾い読みをしてきたが、寂聴さんのでは、十巻通して読もうと思う。とてもいい。私の好きなトーンで、表現が細やか、言葉が綺麗繊細、堅苦しくなく、古典と思わず楽しんでいる。
こんなとき、偶然、宝塚の 響れおな から、次の公演の連絡が来た。つぎは、「夢の浮橋」(11月7日から12月11日)源氏物語最終章、宇治十帖を元にした舞台だという。千年の昔を今に、日本文学を楽しむことができる。
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