朝の散歩
コリブ川ぞいの散歩道をたどって
ゴールウェイ大聖堂まで歩く
今日はアラン島へ渡る
アラン島といえば
J.M.シング 紀行文『アラン島』、戯曲『海に騎りゆく人々』
彼は1899年1902年にアラン島を訪れている
当時は船で三時間かかった
ロバート・フラハテイ ドキュメンタリー映画 『MAN OF ARAN』
1932-1933年一年間現地で撮影 1934年公開
いずれも
アラン島の過酷な自然と人々を描いている作品で知られている
アランセーターも有名だ
今島の人口は冬は900人、夏は2,000人
夏は観光で忙しくなる
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在ゴルウエイの日本人ガイドさん
水道料金は無料、各戸にメーターもない
泥炭はトラックいっぱい買って一冬持たせる
300ユーロくらい
朝食をたくさん食べ、昼は食べない人も多い
わらぶき屋根もまだ残っている 部屋は台所だけ そこに寝る
ロッサヴィル港からフェリーに乗る 50kmおよそ1時間の船旅
ミニバスで島の中央へ
ミニバスの運転手はきっと元漁師なのであろう
大きな荒っぽい言葉遣い
今、島の漁業は観光客のいない間だけだとのこと
聖キーラン修道院跡
ミニバスを降りて歩く
ドン エンガス
この遺跡は87mの断崖に面している
2,000年ほど前に作られた遺跡 城壁のような石積みに三重に囲まれて
祭壇がある その向こうが切り立った崖で海に面している
砦であったのか儀式の祭壇であったのか詳しいことはわかっていない
私には宗教儀式に使う祭壇のように思われた
この岩だらけの島に戦略的価値があるとはとても思えない
村人が外敵に備えたとしたら逃げ込むのには
生活のある海辺から遠すぎるではないか
島唯一のレストランで昼食 ロブスターを食べる
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夕食はコンロンズ シーフードレストラン
ムール貝、鮭、白ワイン
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アランセーターについて
機械織のものは60ユーロくらい 手編みのものは150ユーロくらい
『アラン島のセーター』伊藤ユキ子、晶文社1993年によれば
乳白色のものを漁師は着ない ずっと染めたものが使われていた
乳白色のものは1937年に世に送り出された
今、乳白色のものは、男の子が11,12歳になったときにある堅信礼の時に
母親が編んで着せる
セーターの編み目模様が家紋になっていて海難事故の時に見分けがつくとされているが、家紋など(昔はあったかもしれないが)今はない
セーターの編み目模様
ケーブル、ジグザグ、ダイヤモンド、ハニーコム、バスケットなど
ニッターさんそれぞれ得意な柄を組み合わせて編むようだ
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