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蚊帳からぞうり |
08月21日 (木) |
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この夏は、姑が亡くなって満6年。七回忌の法事をつとめた。姑の息子は6人。その息子の家族が、夫婦、その子ども、孫とやってくる。いわゆる長男の嫁である私は、それだけを統括?しなければならないから、ずいぶん大変だとも言える。
さて、法事とは、普通ではなかなか集れない親戚がある程度無理をしてでも集ろうとするから、私はそれだけでも意義があると思う。そうして故人をしのび、それぞれの幸せに感謝できたら、何よりであろう。
もう一つ、私は、法事にみんなへのプレゼントとして用意するものがある。三回忌の時には、姑の残していった着物、どこへ持っていっても二束三文、誰にも、貰い手のない着物で、バックをつくった。これなら若い孫も喜んでもらってくれた。
今年は、何回も処分しようと思いながら、押入れの棚の上にあった蚊帳を、「布ぞうり」としてよみがえらせた。緑色の麻のぞうりは、実にいい肌ざわり。
蚊帳のぞうりは、6人の息子優先だ。「ああ~」としばらくは、声もなく、緑のぞうりを手にとって、なでまわす白髪頭の息子たち。蚊帳の中で、暴れたり、おふくろに叱られたり、あれやこれやが、思い浮かぶことだろう。故人をしのぶ、折に触れ、故人を思い出すことが、私は何よりの供養だと思う。
他のみんなにも、タオル、浴衣、Tシャツ、ネクタイなどで作ったぞうりを用意した。湯上りの足元が気持ちいい。
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