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平和を祈る人々 |
05月26日 (月) |
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仁川まで来ているからには、もう一つ用事を済ませようと、フェニックスは昨夕プノンペン行きの飛行機に乗った。
シアトルから仁川を経由してプノンペンへ行く家族と同席することになった。80才を超えた老夫婦と息子夫婦や嫁達7~8名のグループの一行だった。一向は『久し振り』の里帰りの人々だった。
『久し振り』・・・
一行は、残虐なポルポト政権に翻弄された、カンボジア難民の人たちだった。言葉も通じない、生活環境の違う全くの未踏の地アメリカへ逃れて十数年・・。一生懸命、適応しよう、馴染もうと努力した十数年だったそうである。
「ポルポト政権下、死ぬと覚悟を決めた。」一番若い女性(40才くらい)は語った。「10人ずつのグループに分けられて過酷な労働をさせられた。お互いに一言もしゃべることはできなかった。しゃべると殺された・・・。」「露天で眠らされた。トイレもなかった。牛馬のように、立ったまま用をたした・・・。」と。女性の母親は戦火を生き延びて、故郷バッタンバン県で暮らしているそうである。数百年かかっても取り尽くすことのできない地雷埋蔵の多い地域である。
外国人として1ヶ月滞在ビザでの里帰り。親子・兄弟・親戚と再開し、「平和」を噛み締め涙することだろう。
カンボジアの人々は、殺戮の歴史を乗り越え、一生懸命頑張って、カンボジアの明日を造っている。
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