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口承文学 |
03月22日 (土) |
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宮崎市立図書館行事ボランティア代表者会議に参加した。読み聞かせや人形劇などのボランティア登録をしている面々だが、シフトで動いているので、仲々お互いを知る機会がない。今日は、それぞれの活動を知る良い機会だった。
フェニックスの隣に、宮崎弁で宮崎の民話を伝える活動をしている那須さんという方が座っていた。外に目を向ける者は、先ずは自分自身を知れ、と、子ども達には常に言っているのに、宮崎に長く住んでいながら、あんまり古里の民話を知らない自分に気付く。これを機会に教えを乞うことにした。<乞御期待!>(影の声:いつのこっちゃ・・(笑))
口承文学と聞いて、ラボ・ライブラリーの中ですぐに思いつくのはウクライナ民話の「The Mitten/てぶくろ」だろう。おじいさんの落とした手袋に、ねずみ・かえる・うさぎ・・・・くまがギューギュー入っていく雪深いウクライナの冬のおはなしである。
2年前の2006年2月25~26日に開催した「こどもフォーラム」では当時のウクライナ情勢と合わせて、この「てぶくろ」の民話の奥にある人々の暮らしや命について考えてみたことがある。
(2006年2/25のフェニックスの日記参照↓)
http://www.labo-party.jp/hiroba/top.php?PAGE=matsuzaki&MENU=DIARYDETAIL&DIARY_ID=28858
そういえば・・・、ウクライナ民話「The Mitten」絵本の別バージョンを6~7年前に、ハリウッドの古本屋さんで買った事を思い出した。どこにしまったかなぁ~・・。ここでもない、そこでもない・・・。あった!あった!!発掘成功!(笑)
このお話では、手袋を失くしたのはおじいさんではなく少年。真っ白い雪のような毛糸の手袋である。最初にやってきたのはモグラ、その次はウサギ。面白いのはその次。はりねずみがやってきてもぐりこむ。手袋の網目からは、ハリネズミのトゲトゲが出ている。そこへミミズクがやってきてもぐりこむ。それから、アライグマ、キツネ、クマ・・。最後にやって来たのが、ネズミ。もぐり込もうとして、温かい場所へ。そこは、あのクマの鼻の頭。鼻の頭をチョコチョコ動くネズミにくすぐられ、思わず「ハックショーン!!!」それで、動物たちはみんな吹き飛ばされてしまった。少年の毛糸の手袋は、大空に吹き上げられて、ふわりふゎ~り・・と、少年の元へ・・。
長~い長~い歳月の間にペチカの前で、世代から世代へ語り継がれていく内に、少しずつ動物も人物も変化して来たのだろう・・。どっちも正しいウクライナのおはなし。これが、口承文学の面白さでもある。
溜まった書類を整理していたら、先日受け取ったほるぷ社のパンフが目に入った。見るともなしに眺めていると・・・、
「あれ!?」コレって、ハリウッド買った絵本と同じ?、イヤ、そっくりだけど・・・「てぶくろ」じゃなくて「ぼうし」だねぇ~・・。
<ほるぷのパンフより>
なんだか、作者のJan Brettが昔から知ってる人のように懐かしく感じられた(^^)。
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