「樋の酒」
「遊兎の会」狂言発表会へ出かけて、楽しく、充実した一日だった
観世流石田幸雄さんの主催される「遊兎の会」の発表会
今回は20回記念とのことで国立能楽堂である
これは仙台や秋田のテューターや元テューターの方々が参加されている会で
毎年一回、東京で発表会がある
出演者の方から招待状をいただいたので出かけた
出演者の中によく知っている皆さんの名前を確認して、楽しみにしていた会だ
テューターの皆さんが狂言を習い始めたのは
ラボ・パーティ発足10周年を記念して
ラボ・ライブラリーに野村万作さんの『三本柱』『柿山伏』が入り
それ以後ラボ・パーティのこどもたちと取り組んできたことに始まっている
会場に入った瞬間、凛とした声が響き、身が引き締まる
衣装を付け、橋ガカリを舞台に向かう、すり足によって出入りからして
物語の始まりを期待させる
プログラムは狂言だけで17演目、他に小舞が11曲ある
演目ごとに観客は入れ替わるがずっと見る人は食事もできない
初めての演目でもほとんど理解できる
ラボ・ライブラリーの『三本柱』『柿山伏』で耳が慣れているありがたさだ
狂言そのものがわかりやすくできているということもある
休憩時間がいっさい無いので
発表された方や見に来られた方にご挨拶もできなかったが
懐かしい皆さんの晴れ舞台を見ることができてとてもよかった
次々と面白い話が続く
狂言ができた頃の庶民感情に思いをはせ
狂言という形式の芸術的完成度に改めて感心する
私は始まりとあとの部分には参加できなかったが、狂言11演目、小舞6曲を見ることができた
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