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サイクロンその後 |
12月07日 (金) |
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バングラデシュで活動している日本人NGO代表から、以下のメールが送られてきました↓。日を追うにつれ、劣悪な環境になっているようです。心が痛みます。
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日本でも新聞ニュース等で報道されたとのことで、ご存知の方も多いかと思いますが、先の11月15日にバングラデシュを直撃した超大型サイクロンによって、バングラデシュは南部を中心に非常に大きな被害を受けました。
被災から2週間あまりが経ちましたが、まだまだ支援が必要な状況が続いております。そこで当NGOでは被災地救援活動を行うことに決定いたしました。
以下に活動の概要を添付します。長文になり恐縮ですが、活動の趣旨をご理解いただけましたら幸いです。
日ごろからお世話になっている皆様に重ねてのお願いで誠に恐縮ではありますが、活動に賛同の上ご協力いただけましたら、心より幸いに存じます。
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(以下添付)
2007年バングラデシュ南部サイクロン被災地救援活動概要
◇概要
2007年11月15日午後から夜にかけてバングラデシュを直撃した超大型サイクロン「シドル」は各地に非常に大きな爪あとを残していきました。バングラデシュでは数年に一度サイクロンの被害を受けますが、今回のサイクロンの規模は14万3千人がなくなったといわれている、1991年のものよりも勢力が大きく、バングラデシュ観測史上最大のものであったといわれています。11月26日現在、被災者の数は84万世帯、270万人以上、死者3500人以上、行方不明者1000人、家屋倒壊数78万以上(全壊半壊合わせて)、農地全滅面積70万ヘクタール、家畜死亡数25万頭となっております。しかもこのデータは政府発表のもので、実際の被害の大きさは数倍に上るといわれています。
特に被害の大きかった、バゲルハット県、ボルグナ県では、木々が根こそぎふき飛ばされほとんどの家屋が倒壊するなどで、多くの死者を出しました。また家畜の死骸が周りを埋め尽くし、その死臭が漂うなど、非常に劣悪な環境になっております。被災地では安全な水の確保、食料の供給、衣服の供給が大きな鍵となっております。
サイクロン被災直後から、国内や外国の援助機関、団体が救援活動に乗り出し、すでに10日あまりが経ちましたが、いまだ多くの被災者にいきわたっていない、また物資が比較的アクセスのしやすい地域に集中してしまっており、遠隔地にいきわたらない、また救援物資を待つ人の中でいさかいが起こったり、それによって橋が倒壊し、死傷者を出すなど、救援活動の内容が問われています。
当NGOでは第一次調査隊を11月21~23日に現地に送り、その報告から以下の情報が得られました。
1)被災から10日余りが経ったのにも関わらず、池の水が動物の死骸等で汚染されており、安全な飲み水の確保が急務となっていること
2)個人への食糧等支援を行うには非常に大きい規模の支援を行わなくては問題を助長してしまう可能性があること。
3)緊急救援という性格の支援が多く入っている中で、中長期的にその地域の復興につながる支援が求められていること
4)支援が玄関口である地域に集中してしまい、遠隔地にいきわたっていないこと。
5)今後、疫病や下痢などの問題が本格化する可能性があること
NGOではこのような状況を踏まえ、以下の支援を決定しました。
◇活動概要
〈活動地〉ボルグナ県パトルガタ郡
〈活動内容〉
深層汲み上げポンプの設置(一基につき約200世帯1200人の生活をカバーできます):10~20基設置予定
水浄化錠剤配布:当該世帯1ヶ月分の配布
l 生理食塩水粉末配布:当該世帯1ヶ月分の配布
学校再建:崩壊した5つの簡易私立小学校を通常の運営ができる程度に再建
〈活動期間〉
11月29日:第二次調査隊、現地入り。3日間を予定。
12月上旬:汲み上げポンプ設置及び水浄化剤、生理食塩水粉末配布活動。
l ~2月下旬:学校再建活動
*活動内容、および期間は現地での状況に合わせて若干変更になる可能性があります。
〈活動パートナー〉
当NGOは今回の活動パートナーとして、ダッカ大学サイクロン被災地救援センターとともに活動を行うことに決めました。この団体は今現在ダッカ大学内でチャリティー映画祭やチャリティコンサートを行っており、国内からの支援を集める活動を行っています。実際の汲み上げポンプ設置や学校再建時にはボランティアとして、多くの学生を現地に送る予定です。
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