年の暮れと言うとなんとなく気ぜわしい気分になる。これは、小さいときの家の様子がそうさせるのかもしれない。窓拭きや障子はりなどは、必ず子どもが手伝わされた。
今は、出来るだけ早く片付けようと思うのだけれど、あれもこれも、今年中に片付けようと思うことがだんだん増えてくる。
そんな中、新しい年の飾り物を、いくつも作りたくなってさらに忙しい。木目込みや、縮緬細工で、干支などを作る。
それらのいくつかは、今年のうちに幾人かのひとにもらわれる。「うれしいわ、あなたは、来年の福を配ってくれるのね」とその一人が言ってくれた。そんな言葉も後押しして、いそがしく、たのしく「子」を作り飾っている。
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