小学館 2007年6月
伊藤若冲 酒井抱一 鈴木基一 森狙仙 長澤盧雪など
江戸絵画のコレクターとして知られるジョー・D・プライス
彼は今、600点のコレクションを持っている、
財団をつくり作品を公開している
この本は山下祐二によるインタビューで
ニューヨークの店での若冲の葡萄図との出会い
から始まる江戸絵画コレクターとしての半生が語られる
読みやすい一冊だった
(江戸絵画の江戸は江戸時代のこと 絵師はほとんど京都の画家)
飾ることのない率直な人柄が伝わってくる
後半にはコレクションの中から35点を選んで彼が自分のことばで語っている
そのことばには江戸絵画への愛情、尊敬
できるだけ多くの人に見てもらいたいという彼の気持ちが滲んでいる
江戸絵画は彼が集め出した頃にはほとんど語りあえる相手もいなかったという
今ようやく注目されてきた
1929年オクラホマの生まれ
ことばがうまく話せなかった少年時代 その分目でよく見た
パイプラインをつくる父の会社の成功 機械工学を学ぶ
写真への興味
建築家ブルース・コフとの出会い
父の会社のビル プライス・タワー建設 1953~1956
建築家フランク・ロイド・ライトとの出会い
自然への畏敬を学んだ
1953年フランク・ロイド・ライトに連れられていった瀬尾商店で
若冲と知らず葡萄図を買う
技術者として仕事に関わる・・・
1963年初来日・・・
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